2020年12月 校長からのメッセージ

今、YMCAの高校生有志らは、釜ヶ崎で野宿をしている人たち、いわゆるホームレスの人たちへのクリスマスプレゼントを準備しています。これは、毎年この時期にホームレスの人たちを支援している団体の呼びかけに応じて行うボランティア活動で、参加する生徒たちにとっては、事前のレクチャーを通して、釜ヶ崎の歴史やホームレスを生む社会問題を学ぶ機会になっています。

安心して眠れず、これからの寒さをしのぐところもない、明日食べるものもない・・そんな厳しい現実にさらされているホームレスの人たち。最近は女性や若い人たちのホームレスも増えています。そこには家族関係が良くない人や虐待を受けてきた人も多く、"怠けている人"ではありません。

私たちの学校にも家族関係がうまくいっていない生徒や虐待を受けている生徒が見受けられます。本人にはどうにも出来ない事情に学校もなすすべがなく、私は生徒の未来に希望を見出そうと、祈りの中に知恵を求めます。

まず、誰かとつながること。自分を大事に思ってくれる存在、自分を見守ってくれる存在があると知れば救われます。家族、友人、教員・・ 「人」とつながれない時は「神様」とのつながりがあります。自分でそれに気づかない生徒には、学校がつなぐ役割を果たしたいと思います。

そして、その苦難から抜け出すにはどうすればいいのか、困った時、誰に尋ねればいいのか?どこに行けばいいか? それらは学ぶこと、学びを深めることで知識から知恵、困難に立ち向かう力、生きる力になっていきます。日々の学習の積み重ねが、自分の人生を豊かにすることを知り、決してあきらめずに希望を持ってほしいのです。

まもなくクリスマス。神様が救い主としてイエス様をこの世に送り出してくださいました。私たちが暗い気持ちでいる時も、心の中を照らしてくださいます。私たちも人の心を想い、寄り添える自分たちでありたいと願っています。 

「その光は、まことの光で、世に来てすべての人を照らすのである」
(ヨハネによる福音書1章9節)

YMCAのクリスマス献金は、暗い気持ちの人たちや困難な状況の人に働きかける活動に用いています。どうぞご協力くださいますようお願いします。

校長 鍛治田千文

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