アセスメント研究会(6月)報告
今回もWISC‐Ⅳの事例検討を行ないました。
参加者の方は、「職場の同僚から事例の相談を受ける」という設定で、事例提供者から概要を聞き、事例の特徴を解釈するために必要な情報を、質問をしながら集めてもらいました。
質問の一つ一つに、事例の特徴を絞り込もうとする、参加者の方の意図を感じることができました。
今回の事例は、検査結果だけでなく、日頃の実態と、どう結びつけて解釈していくかがポイントになりました。あわせて、書字のつまずきをどう分析するかという視点ついても、一部解説しました。
参加者の方の様子から、今回は“解釈をまとめること”を目標にしました。
今回初めて参加される方が多かったのですが、グループ内での話し合いは、とても活発に行なわれていました。
参加者の皆様には、“参加型”で、“お互いに学び取る”という研究会の方針を、十分に汲み取っていただきまして、大変感謝しております。
*参加者の方からの感想*
・グループでの話し合いがゆっくりできてよかった。
・講演を聞くタイプではなく自分で考えなければならないので、身につくと思った。グループの方の意見もとても良かった。
・講師コメントの中で「やはり、そうか」と気づく点が多かった。見方の違いをワークの中で感じられた。
・解釈について充分に話し合い、丁寧に説明していただけた。
WISC‐Ⅳの検査実施をされた方は少ないかもしれませんが、WISC‐Ⅲでの経験を土台に、変更点や各指標・下位検査が測っている能力を確認していただいた上で、ご参加いただけると、充実した時間になると思われます。
今後も、WISC-Ⅳなどの検査結果に触れる機会が多く、発達障がいの理解や支援に興味をもつ方に、ぜひ参加していただきたいと思っております。
次回は、8月22日(水)13:00~16:00に開催します。
※開催の有無については、8月8日(水)に判断いたします(10名以上の参加申込で開催)