2017年度 発達障がい支援セミナー ご報告

2017年8月1日(火)に発達障がい支援セミナー「教室での学習・行動の問題を考える~よく聞く・よく見る・考える習慣を身に付けるには~」を開催いたしました。

IMG_7056.JPGIMG_7060.JPG

今年度は、上嶋惠先生(子どもの教育研究所 所長)をお招きしました。

セミナーの冒頭で、子どもに関わる上での目標は「支援の必要がなくなること」というお話がありました。私どもも常に「支援は外すためにする(子ども本人が一人でできるようにするまでのもの)」という考えのもと、子ども達に関わっておりますが、上嶋先生の豊富なご経験から発せられたお言葉は、より多くの方の心に響いたことと思います。

また、「変わらない子どもはいない」「子どもが変わらないなら、指導者である自分のやり方を振り返る」というように、指導者の基本的な心得についてもお話ししてくださいました。

さらには、「(子どもが)なぜ間違っているのかを捉える」「子どもに注意するのは簡単、注意する前に(指導者として)考えるべき、その注意が二度と子どもが間違わなくなる注意の仕方なのかを」という言葉では、子どもの特性やつまずきの原因を捉える大切さを強く教えてくださったように思いました。

セミナーの後半は、上嶋先生が実践されている「聞く・見る・考えるトレーニング」の体験をさせていただきました。この体験は参加者の皆様から好評をいただきました。

「子ども本来の力を発揮できるようにするため」のトレーニング内容は、「聞く・見る・考える」ことはもちろんですが、「自分から周りを見れる、感じられるようになる、そして、自分の間違いに気づいていく」力を伸ばす内容が盛り込まれていました。

参加された皆様も様々な学びをされたかと思いますが、主催者としましては、トレーニング方法の中身だけでなく、支援・指導の目的や目標、そして指導者としての心得を学んでいただく機会になっておりましたら幸いです

 

上嶋先生、ありがとうございました。