2020年度 自立支援セミナーのご報告
今年度の「自立支援セミナー」は、コロナウィルス感染拡大が続いている状況を鑑み、
初めてオンラインで開催し、2021年2月14日㈰13:00~2月21日㈰に配信しました。
『ネット・ゲーム依存とその対応』というテーマで、片上素久先生(大阪市立大学大学院)、竹田契一先生(大阪教育大学名誉教授)をお迎えしました。
片上先生は、「医療の立場から見たネット・ゲーム依存の実態と対応」というテーマでご講演くださいました。
ネット・ゲーム依存の概念や要因について、医学的な観点から詳しいお話をしてくださいました。
竹田先生は、「発達障害の特性理解とゲーム依存との関係」というテーマでご講演くださいました。
発達障害の特性について、その特性とゲームに惹かれる要因の繋がりについても詳しくお話しくださいました。
ご来場の方々からは、
●ゲーム依存症の対処の方法がわかり、参考になりました。講演を聞くまでは、ネット環
境を断つのがいいのかとも思っていたので、そうではないと知ることができ、良かったで
す。(保護者)
●片上先生の医療面からの話、竹田先生の発達障害の子が特に依存しやすい理由。とても
分かりやすいお話でした。(特別支援教育)
●ゲーム依存・ネット依存について、改めて概念の整理ができました。また、「問題」とし
て表面上にあらわれる現象の根本にある家族の問題、本人の自尊心の低さ、発達の課題など、
本質的なところとしっかりつなげて理解できました。(心理師)
●先生方の経験に基づく具体的な例があり、わかりやすかったです。ゲーム依存だから、
ゲームが悪いのではなく、さまざまな背景があるという点は、他の依存症やひきこもりと
通じるところがあるとわかりました。(医療関係者)
などの感想を寄せていただきました。
片上先生、竹田先生、お忙しい中多くの学びと気づきを与えて下さり、本当にありがとうございました。
また、オンライン開催については、
●自分の都合の良い時に聞けた。
●繰り返しきけるのはよかった。
●自宅で受講できるので参加もしやすい。
●会場開催の方が他の人との一体感があってよい。
などの感想をいただきました。
次回以降の参考にさせていただきます。