2024年度発達障がい支援セミナーのご報告

今年度の発達障がい支援セミナーは、8月1日㈭~8月15日㈭にオンライン(オンデマンド配信)で開催しました。

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今回は、『発達につまずきがある子どもも輝く学級経営』というテーマで、川上康則先生(東京都杉並区立済美養護学校主任教諭)を講師にお迎えしました。

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 川上先生は、まず、子どもと関わるために支援者自身が気持ちに「余白」を持つことが重要であることをお話しくださいました。その上で、安心してすごせる学級づくりのために心がけることとして、支援者側が"こうあるべき"という呪縛から抜け出すこと・うまくいかない時は子どもを変えるやり方を求めるのではなく自分自身の考え方を見直す・子どもを理解する幅を広げる、等の支援者側が心がけることについて、そして子ども達との関わるポイントまで詳しくお話いただきました。

受講した方からは、

 ●子供の側に目を向けがちですが、私たちの側に目を向けてまずは自分がやっている行動、言動   に気づいて振り返ることが必要だと感じました。

 ●今の学校の構造的な問題、教員の意識的な問題が、とてもわかりやすい言葉で表現されていました。多くの先生と共有したい内容です。学校を変えていくヒントに満ちたセミナーでした。

 ●自分自身の振り返りをすることができて、講演内容からの学びが多かったです。「気持ちに余白をもつこと」や、「自尊感情の2つの捉え方」、「毒語」についてが、特に印象に残りました。

 ●いかに学校というのはパターナリズムに陥っているのかよく理解できました。また、学校でなぜ不登校やいじめが無くならないのか、その要因を詳細に説明してくださり、自分自身の子どもたちとの関わり方を振り返る良い機会となりました。

などの感想を寄せていただきました。

今回も全国から大変多くのお申し込みをいただきました。

テーマである"学級経営・集団づくり"へのニーズの高さがうかがわれました。また、2学期から活かしていきたい、先生のお話を聞いて救われたというご感想も多くいただきました。受講された方々の有意義な学びの機会となっておりましたら幸いです。

川上先生、ありがとうございました。