2013/11/20「怒る」と「叱る」

してはいけないこと、約束やルールをやぶった時に注意を受けることは誰でもあります。

それは大人も子どもも変わりありません。

そして、生徒はよく「怒られた」と表現します。私はよく「怒っているのではない」と伝えます。

「叱る」という表現の方が適切だと思うからです。

辞書には「怒る」の意味に「叱る」と書いてある場合もありますが、私の中では意味が違っています。

 

「怒る」は感情表現の一つだと思います。

怒りの感情を相手にぶつける。

自分の気持ちを守るために怒る。

そうった手立てのように感じます。

「叱る」は相手に「良くなってもらいたい」「気付いてもらいたい」という意図があり、あえて声を荒げてそれを伝える手法な気がします。

 

現在、高校進学に向けてたくさん練習課題を出されている生徒がいます。

その生徒が、全体指示を伝えている時に周囲に構わず自分の聞きたいこと、言いたいことだけを発言してきました。

以前から「そこは直さないと集団に入っていけないよ」と伝えていた課題の一つ。

 

もちろん「叱られ」ました。。。

 

でも「言ってる意味はわかる?」と問うと「わかる。」と一言。自分でもやらないといけないとわかっている課題。

少ししてから「先生が本気で怒るとは思わなかった。。。」とつぶやきました。

怒ったわけではないこと、どうでもよければ言わないことを伝えると、「そうか。」

 

生徒に注意や指導をする時、私たちも気力と体力を使います。

何より心を大きく遣います。

それはそれでエネルギーが必要です。

だけど、伝えておかないと相手が失敗を繰り返すのではないか。

集団行動が出来なくなるのではないか。

社会に出てから困るのではないか。

そう心配要素が並ぶと、言わずにはいられないのです。