2013/1/16経験を振り返り...

IMG_0903.JPGお母さんの作ってくれたお弁当を、美味しそうに食べる生徒。

お母さんの愛情も感じられ、生徒のお母さんへの愛情も感じられ。

心の和むお昼の一場面。

 

 

親子の関係って、実は一番難しいもの。親と子どもは、一番近い距離にいるがために、一番喧嘩もして、ぶつかり合うこともある関係だと私は思います。

喧嘩をしたり、腹を立てたり…そんな中にも「親からの愛情」って絶えることはないのだと、私は大人になってから気づきました。

 

それと同じように「自分にとって辛いことを課したり、言ってくる大人」。

自分が学生の時は色々とチクチク言ってくる先生に対して「面倒~」とか「なんでそんなこと言われなあかんねん」と反抗が先に出ていました。

しかし今、自分が逆の立場に立った時。「言わずにはいられないんだ!!!!」と実感したことがあります。

社会人になり、初めて関わった生徒達には「好かれたい」という気持ちが先行していました。寄り添うことを重視しました。でも、担任を持つようになってからは「敢えて言っていく」ことも必要なのだと感じたのです。

 

「自分が嫌われたくなくて、優しい言葉をかけて相手を甘やかす」ことで、なんの成果が得られるのか。

今、目の前にいる生徒が乗り越えるべき課題は?例え嫌われようが、何をしようが今ここで伝えなければ、この子が失敗する。

 

そんなことを考えさせてくれた経験があってからは、自分のあり方を見直しました。

「生徒から嫌われたくない」というのは自分勝手なエゴ。

相手のためになることはなんだ?そう見方を変えると、愛情のかけ方は変わりました。

今理解してもらえなくとも、気付いてもらえなくとも、生徒にとっては何が今必要なことなのか。生きるための力を身に付けるために、何が自分に手伝えることなのか。

 

私たちは、先にシュミレーションをしてからものを言います。

なので、実際に困ってしまってからでないと、何で言われていたのかに気付けないことは多いです。

でも、それはみんな同じなんだろうなと思います。私もそうでした。

それでも「伝えていく」役目を担うことが、私たちが表出できる生徒への想いかなぁと思います。