2025年度発達障がい支援セミナーのご報告
今年度の発達障がい支援セミナーは、8月1日㈭~8月15日㈭にオンライン(オンデマンド配信)で開催しました。
今回は、『愛着障害のアセスメントと支援~発達障害との見分け方・違い』というテーマで、米澤好史先生(和歌山大学教育学部教授)を講師にお迎えしました。
米澤先生は、まず愛着障害の基本原理や正しい捉え方について詳しくお話しくださいました。
そして、愛着形成のための3つの基地機能として「安心基地」「安全基地」「探索基地」があること、愛着障害を発達障害としっかり区別することの必要性から、愛着の問題のアセスメントのステップや行動特徴と支援のポイントまで詳しくお話くださいました。
受講者の皆様からは、
●こういう行動は、愛着障害に起因する可能性がある、ということを具体的に教えていただき、とても参考になりました。
●愛着障害について、発達障害と照らし合わせながらの説明がわかりやすかった。愛着障害を学ぶことで、発達障害の捉え方や支援に広がりができるような気がしました。
●愛着障害のある児童生徒の色々な行動を知ることができたため、すぐにこの子はこの障害と決めつけずに、その子の行動の要因を考えながら関わっていきたい。
●「問題行動を叱ることでは解決できない」というお話や、愛着障害と発達障害を見分けるアセスメントは、実際の支援場面を思い浮かべて大変参考になりました。
今回も全国から非常に多くのお申し込みをいただきました。
今回のテーマである、"愛着障害"や"愛着障害と発達障害との見分け方"についての、支援の現場でのニーズの高さが改めて感じられました。
現場で活かしていきたい、周囲にも伝えてチームで支援できるようにしていきたいというお声も多く聞かれました。受講された方々の学びとなりましたら幸いです。
米澤先生、ありがとうございました。