不登校という経験(1) いじめの3つの要因
3つの条件がそろえばいじめというのは起きます。第1に集団が閉じられていて出入りが自由じゃないこと。
つまり多かれ少なかれ閉鎖的な集団というのがいじめを起こしやすくて、いつ入っていつ出てもいい開かれた集団であればいじめは相対的に起きにくいと言われるわけです。
2番目に集団の価値観が今の日本社会の価値観とかけ離れているということです。今の日本社会というのは第3次産業が中心となった社会になっています。一昔前には第2次産業、工業を中心とした社会であったわけですけども、70年代半ばから第3次産業サービス業を中心とした社会に移ってきているわけですね。
しかし、こういった社会の動きと離れて無関係に成立している価値観をもった集団がいるとしたら、いじめが起きていくだろうと思います。
3番目に集団の勢いが落ちているというところです。同じ集団でも上り坂のときはそんなにいじめって起きないものですね。けれど勢いが停滞してきて落ち目になると、一人を犠牲にしてまわりが団結していくという手法をとらざるを得なくなります。
一人が犠牲になることによって、その集団が団結しちゃう。なぜならそこで目標ができるからですよ。「あいつをいじめる」っていう目標ができるもんだから、周りは団結しちゃう構造があるわけです。日本の今の学校というのはこの3つの条件をほぼ備えている所が大部分であるといってもいいのではないでしょうか。
不登校という経験
- (1)いじめの3つの要因
- (2)いじめの最悪の結果を防ぐには
- (3)不登校の意義
- (4)不登校のよいところ
| 講師 | 高岡健氏 (岐阜大学医学部助教授・精神科医) 「大阪YMCAでの講演会より一部抜粋」 |
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