<Osaka YMCA International High School>
10月5日(土)に大阪YMCA土佐堀会館2Fホールにて、精神科医の名越康文氏による講演会「思春期の教育を共に考える集い」が行われました。当日は小雨も降りましたが250名ほどの方がご来場でした。
今回の講演会は副題を「子どもに関わるすべての大人たちへ-親の役割・学校の役割-」とし、思春期の子どもをお持ちの保護者の方や学校・教育関係の方々も多くいらっしゃる中で、名越先生は終始和やかに子どもの成長についてお話くださいました。
講演の中で、まず「赤ちゃんがまず覚える、泣くという行為はつまり強烈に怒っている状態」、「つまり、赤ちゃんは怒りで人を動かすことを学ぶ」ということを前置きされ、「だからこそ、そのネガティブな感情をコントロールすることこそが『成長する』ということ」なのだと述べられました。
観念的なお話から具体的な方法まで、人間の成長とそれをそばで手助けする親の役割について大変示唆に富んだお話に会場からも笑いやうなずき、共感のため息が絶えませんでした。あっという間の90分、事前に寄せられた質問にもお答えいただいた盛りだくさんの講演会でした。