PTA主催「全体交流会」 ~福田誠治さんを囲んで~

 

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日頃のIHS PTAの諸活動にご協力いただき、感謝申し上げます。

 

IHS PTAでは、毎年全学年の保護者の皆さんが集って交流、情報・意見交換ができる場として「全体交流会」を実施しています。今年度は10月16日(土)午後5時30分から、フィンランドの教育事情にお詳しい福田誠治さんを囲んで夕食をいただきながらの会を持ちました。

福田さんは山梨県の公立大学、都留(つる)文科大学で副学長をされていて、16日当日の午後は大阪までお越し頂き、学校主催の教育講演会「教育を共に考える集い」でご講演頂きました。折角遠くからご来阪いただきますので、この機会にIHSまで来ていただき、保護者の皆さんと夕食を共にしながらお話しいただけるようお願いしましたところ、快くお引き受け頂き、実現したものです。

pic2.JPG 会は12名の保護者と4名の教職員の参加を得てフランクな雰囲気で進められ、世界ーの成果をおさめ注目を集めるフィンランドの教育事情の一端をお聞かせ頂きました。フィンランドではテストで競争を煽ったり、知識を詰め込み記憶力に偏重したことは一切無く、生徒個々人に適したやり方・内容を生徒自身の学びたい気持ちを大切にして教室運営がされていることや、思考力・情報分析力・コミュニケーション能力・表現力など先進的な「学力」を重視している結果、ヨーロッパのOECD(経済協力開発機構)が実施するPISA(学習到達度調査)でトップの成績を修めていることなどをお聞きできました。

保護者の皆さんからは、フィンランドがうらやましいという声や、うちの子はフィンランドで育っていればさぞ伸びていただろうといった感想が聞かれました。また、日頃の悩みや日本の高校生としての実態、あるいは教育に関して疑問に思われていることなどについての質問や意見交換がされ、大変有意義な時間とすることができました。

後日、福田先生から下記のようにお言葉を頂いています:

皆さんに喜んでいただければ、何よりです。講演の参加者も熱心でしたが、PTAのお母さん方もすてきな方でした。

一人ひとりの人生が大切にされ、力が臆することなく存分に発揮でき、他人と協力できたらすばらしいでしょうね。競争と排除の教育学を何とか作り替えたいです。

日々努力されている皆さんのお顔を拝見しながら、気持ちを取り直しています。

この会のような保護者の皆さんが気軽に参加でき、かつ有意義な企画を実施してまいりますので、今後ともPTA活動に積極的にご参加頂き、ご協力頂けますよう、よろしくお願い申し上げます。

 (IHS PTA 広報委員)