茂山 忠亮

98年卒業(8期生)

茂山 忠亮

98年 立命館大学産業社会学部入学 スポーツ・表現専攻
00年 茂山忠三郎師海外公演に参加して渡豪
01年 立命館大学先端総合学術研究科に入学 表象領域より現代の普遍的倫理にアプローチするプロジェクトに参加
(神戸市立御影中学校卒業)

能楽の大成者、世阿弥は「総ての人の中に花がある」「その花を磨くのが稽古である」と述べています。

「花」とは、その人格の内面から照らし出される個性、他人が成り代わることの出来ない才覚のことですが、IHSはまさにこの「花」を育てる畑であると思います。

それも画一化され、機械的に大量生産されるハウス栽培ではなく、有機農法で育てられます。先生はビニルハウスの管理者ではなく、お百姓さんです。従ってここで育てられる花は泥臭く、見た目も不恰好ですが、生命力はバツグンです。

英語三昧の授業には圧倒されますが、言語はコミュニケーションの一手段に過ぎません。大切なのは、多くの異なった個性や文化の中に身を置いて「擦れあう」こと!

擦れあう時の摩擦は、時に温もりとなり、時には擦り傷にもなりますが、いずれにしても貴重な肥やしです。IHSの三年間で結んだ果実は再び土に帰り、将来、より大きな「花」を咲かせるための種となるでしょう。

善竹忠亮

能楽師 狂言方 大蔵流善竹家 本姓 茂山

曽祖父、彌五郎は狂言界初の人間国宝。