1年生スキーキャンプ 鳥取県日南町 花見山スキー場

63_1.jpg

2005年2月6日から9日まで、3泊4日でスキーキャンプに行ってまいりました。メンバーは1年生20人。それぞれ期待のこもった表情で集合いたしました。

行き先は鳥取県。日南町にある花見山スキー場です。もう、何年もこの地でスキーキャンプを行っています。可愛らしい名前とは裏腹にバリエーションに富んだコースは初級者から上級者まで幅広く楽しませてくれます。

高速道路を使って大型バスで4時間の道のりでした。車窓からは目的地に近づくにつれて雪をまとった山並みが見えてきます。高速道路を下りた頃にはもう、一面の雪景色。あいにく曇ってはいましたが、その幻想的な風景に一同うっとりとしました。

しかし、間もなくその自然がただ美しいだけのものではないことを思い知らされるのです。

自然の美しさと厳しさにふれる

63_111_1.jpg

山の天気は猫の目のように絶え間なく移り変わるなどと言いますが、これほどのものとはIHS 1年生20人、誰も想像しておりませんでした。

「うわあ、まぶしい」と言った笑顔が次の瞬間には猛烈な吹雪のなか凍りついてしまうことも珍しくありません。麓で降りしきる雪の中リフトに乗り、途中で晴れ間をのぞみ、気分が華やいだところで吹雪の頂上で無情にもリフトを降ろされることも1度や2度のことではないのです。

しかし、そんな過酷な状況にもまして、みんなのこころを捉えたのが大自然の美しさ、厳かさだったと思います。

肝心のスキーのほうですが、それぞれ実力もまちまちで、上手な生徒は見とれてしまうようなフォームで軽やかに滑っていきますが、まったくの初心者といった生徒も少なからずおりました。そこで、レベルを三つに分けまして、それぞれのグループでインストラクターの先生に教わりました。横殴りの吹雪の中でも弱音を吐かず、一生懸命にカニ歩きの練習をしている初級の生徒たちの姿に思わず涙がこぼれそうになりました。

徐々に雪にも慣れてきましたが・・・

63_116_1.jpg到着した初日はとても慌しく、着くなり着替えてスキー場へと繰り出しました。長旅に加えて、降りしきる雪に生徒たちもヘトヘトになったようですが、そこは若さで補って就寝時間ぎりぎりまでお互いの部屋を行き来して楽しそうに遊んでいました。
スキーも二日目、三日目と日を追うごとに目にみえるほどの上達ぶり。転び方すらも徐々に堂に入ってきました。
雪への怖さも薄れてきてひたすら直滑降ですべり派手に転ぶ生徒たちを見て、再び若さを実感させられます。
毎日、雪が降り続いているためゲレンデはとても柔らかくまるでクッションのように包んでくれます。

最終日を迎える頃には。

63_117_1.jpg時折のぞく陽の光を受け、なだらかな雪原を滑走する姿もなかなか様になってくるころ、今回のスキーキャンプもそろそろ最終日を向かえます。最後の最後までみんなスキーを楽しみ、名残惜しそうに何度も振り返りつつもスキー場を後にしました。
たった四日間の短い時間でしたが、みんな少しずつ成長したようにみえました。バスに乗ってお弁当を食べ終わる頃には周りからもすっかり雪も消えうせ、なんだか長い夢を見ていたように思うのでした。