Rokko Overnight -六甲オーバーナイト-

<2006年4月21日・22日>

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新しく入学してきた生徒が最初に経験するビッグイベント、それが「六甲オーバーナイト」です。授業がはじまって二週間、ようやく学校にもなじんできた生徒たちですが、この六甲オーバーナイトで完全に友達ともうちとけあうことができます。初めての仲間たちと夜を過ごし、さまざまな活動を協力して行うことによって、ぎこちなさは解消され堅い絆が生まれてきます。また、4人のネイティブ教員と英語だけをつかって過ごすことによって、英語もぐっと身近になってくるのです。

4月21日、快晴の阪急六甲駅前に集まった21人の一年生たち。これから始まる一泊二日の素敵な体験に待ちきれない様子です。 先輩たちも参加してくれてとても素敵な二日間となりました。詳細もどんどんアップしていきますので、どうぞお楽しみに。さまざまなアクティビティについても紹介していきます。

4月21日 -1日目-

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朝11時阪急六甲駅前に集合。汗ばむ陽気です。参加する生徒たちは誰一人として遅れることなく集合しました。集合場所に一人、また一人と生徒がやってくるにつれて雰囲気もどんどんと華やいだものとなっていきます。全員がそろったところで出発です。バスは11時40分発。これを逃すと1時半までありません。

バスはゆっくりと山道を登っていきます。うねる様に走るバスに揺られて行くこと30分ほど。

バスを降りるとハッキリと下界との気温差が感じられます。少し汗ばんだ肌が冷やされていきます。

お昼ごはんを食べてめいめい思い思いに午後のひと時を過ごします。しばらくして午後の活動の開始です。

二人一組になってひとりが目隠しをし、もう一人がその手を引いて歩きます。トラストウォークとよばれるこのゲームは互いの信頼を育みます。目を開けたままなら普通に歩きまわることができるような場所でも、ひとたび視界が閉ざされると頼れるのはパートナーの手だけです。パートナーも自覚を持ってしっかり、ゆっくりと手を引いて進みます。

感覚が鋭敏になるのか、不安が増幅されるのか、木の葉が首筋をなでるだけで、思わず叫んでしまいます。

その後も英語を使ってさまざまなゲームをして楽しみました。IHSのネイティブ教員は教えることだけではなく、一緒にゲームをすることもとても得意です。言葉の壁を感じさせず、いつしか生徒たちは英語でネイティブ教員に話しかけるのです。夕食後は駆けつけてくれた先輩たちを囲んで質問攻めです。新しい世界に飛び込んできてまだまだ不安だらけだとは思いますが、先輩たちの親切な受け答えに少しずつそれも解け始めているように見えました。

4月22日 -二日目-

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前日の疲れをものともせず、生徒たちは7時半に起床、全員そろって朝ごはんをおいしくいただきました。

この日の目玉はなんといってもウォークラリーです。四つのグループに分かれて、それぞれ地図をたよりにチェックポイントをめぐります。各グループには一人ずつネイティブ教員が付きそいます。そうすることによって自然とグループ内でも英語を使いネイティブの教員も含めてみんなで探索をしていきます。

地図といっても普段見慣れたものとは似ても似つかないもの。曲がり角や坂道、目印になる建物など、ポイントごとの小さい地図がいくつものっているだけのものです。目印や、地形と手元の地図を見比べてまるで暗号を解読するかのように慎重に歩を進めていきます。豊富な自然の中、本当にぜいたくな散歩を楽しみました。チェックポイントごとにさまざまな質問が用意されていて、その質問にメンバー全員が力をあわせて答えていきます。森の中で耳をすませて鳥の鳴き声を聞き分けたり、大きな岩に付けられた名前の理由を考えたり。存分に自然を堪能しました。

お昼を食べて、慌しく山を後にしたのですが、生徒たちはみな名残惜しそうに何度もふりかえっていました。

あっというまにすぎてしまった一泊二日の六甲オーバーナイト。盛りだくさんな内容は、思い出と身についた英語力と共にいつまでも生徒たちの胸に残ることでしょう。