IHS20周年記念 特別教育講演会

<2007年12月2日>

ここ大阪YMCAインターナショナルハイスクールの開校20周年を祝って、インターナショナルハイスクールPTAの方々が大いに有意義な講演会を企画して くださいました。14年以上もの年月を、非行や薬物などという問題を抱えた少年少女と向き合う為に費やしている、「夜回り先生」としても知られている水谷 修先生による講演会です。題して「ドラッグ世代の君たちへ」
現在の少年少女たちは、私たち大人が考えているよりもずっと危険な状況に置かれています。ドラッグなんて、テレビや映画の中の話。そう考えている人はいま だに多くいます。しかし、夜の繁華街を歩くとスピード(覚せい剤)やヘロイン、マリファナ、シンナーなどが、どれだけ簡単に手に入ることでしょう。水谷先 生は子どもたちだけでなく、大人たちにも向けてドラッグや非行というものの現状を実例を挙げて伝えてくださいました。
当日はインターナショナルハイスクールの生徒たちだけではなく、同じ大阪YMCA国際専門学校高等課程の表現コミュニケーション学科大阪YMCA学院高等学校の生徒、関係者の方々も招いての盛大な講演会となりました。

夜の街という現場で様々な問題を抱えて途方に暮れている子どもたちとじかに接し、日々を過ごされている水谷先生の重みのある言葉が一言一言心に飛び込んできます。

会場でもいたるところで鼻をすする音が聞こえてきます。子どもたちだけではなく、保護者の方々やスタッフの目にも涙が浮かんでいました。司会者さえ声を詰まらせていました。

実例を挙げながら、ドラッグの害や夜の街の仕組みを分かりやすく説明してもらい、生徒たちも改めてその恐ろしさを学んでくれたようです。その言葉は子どもたちには温かく、私たち大人には時に厳しく響きました。

これを機に、連綿と受け継がれてきた命の大切さ、自分の人生の意味について、生徒たちだけでなく私たちももう一度考えてみるべきでしょう。

インターナショナルハイスクールの生徒たちの感想をどうぞ。

「先生のあたたかさが伝わってきてすごくほっとしました。まだ上手に言葉で表現することができませんが、世の中の大人の人たちがみんな先生みたいだったらいいなと思いました。本当にありがとうございました。」

「多くの子どもたちが水谷先生を頼る気持ちがわかりました。信頼感や安心感、先生の強さやまっすぐな姿勢がとても伝わってきました。講演を聞いていたら、パワーが湧いてきました。本当に心に残る講演でした。今日はありがとうございました。」

「講演を聴かせてもらって、生きることがどんな事なのか少し分かった気がします。」

「話はとても印象的でした。とてもいろんなことを学びました。いろんな話を聞き、世界を違うかたちで見ることができました。この話を聞く前、自分は死ねばいいと思っていました。でも、いろんなことを学べてよかったです。」

「ドラッグの危険性や、行動のひとつでどれだけ未来が変わるか良く分かった。水谷先生の話を聞いて、これから何一つ取り返しのつかない事を起こさないと強 く思った。夜(の世界)やドラッグの誘惑にも絶対負けたくないし、負けない。後悔だけはしたくないので、これから何事にも気をつける」