2年生海外研修 in タイ -さんたの家-

 

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今回で4回目の訪問させていただいたBan Santa Clause Foundation(「さんたの家」)は、元横浜YMCA常議委員会議長・横浜ワイズメンズクラブ(YMCAの支援組織)会長の吉田 登氏によって、2003年12月1日世界エイズデーの日に、チェンマイ県サンカンペーン郡の農村部に設立されました。活動内容は、以下のとおりです。


1、エイズ孤児、その他の要因による孤児、生活困窮家庭児童への奨学支援
 2、生活困窮家庭、山岳民族への生活支援、食料品の援助、医療費の支援、職業訓練
3、養護施設「さんたの家」の管理と運営

吉田さんは、1999年にバンコクYMCAと協同で活動を開始され、2002年に12月にエイズ孤児ケアセンター「ハッピーホーム」を始められるなど、日本から移住され、タイのエイズ孤児問題に正面から取り組んで来られました。
「さんたの家」は、チェンマイから1時間くらい走ったところにあり、周囲を山に囲まれた田園の真ん中にありました。赤い屋根が印象的な建物です。当日、吉田さんと子供たちは炎天下外に出て満面の笑顔で私たちを出迎えてくださり、「さんたの家」の活動内容やサポートされている子供たち一人ひとりについて詳しくお話頂きました。また、NHK WORLD TVの「世界を笑顔にする日本人」シリーズで、2009年10月16日に全世界にさんたの家と吉田さんが紹介された「熱帯のサンタクロース」のDVDを見せて下さいました。
私たちは、タイは、エイズ対策が成功したケースとして広く賞賛され、現在親がエイズで亡くなった孤児は激減していることが、親がアヘンや麻薬に関わって長期の刑に服し、子育てできないケースが増えていて、「さんたの家」もそのような親を持つ子ども達を主にサポートしていることを知りました。

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お話をされている吉田さんの瞳・お顔は、本当のサンタクロースのように愛情で溢れんばかりで、同じYMCAで国際的な視野を養おうとしている生徒たちにとって、とても感動的でした。お別れの際にも、炎天下にも拘らず子ども達みんなとわざわざ外に出てきていただき、私たちのバスが見えなくなるまで大きく手を振り続けてお見送り頂きました。吉田さん、ありがとうございました。
チェンマイ有数の日本語コミュニティー誌「チャオ」で吉田さんとBan Santa Clause Foundation(「さんたの家」)が紹介されました。IHSの皆さんも是非読んでいただき、できればご支援をお願いします。