二日にわたって学んできました―冬期ボランティア集中授業―

1月31日と2月1日の二日間でボランティア集中授業を行いました。初日(1月31日)は、アジア・トレード・センター(ATC)内にあるエイジレスセンターに行き車椅子等の体験学習を行うというものでした。
二日目(2月1日)には特別養護老人ホームで見学と奉仕活動をいたしました。それではこの二日間にわたる活動のご報告をいたします。

ATCエイジレスセンターで体験学習

1月31日、二日間のボランティア集中授業の初日はアジア・トレード・センター(ATC)で行われました。南港にあるATCの内部に広がるエイジレスセンターは高齢化社会に向けて多くの人に健康、福祉などに役立つ情報を提供している体験型の常設展示場です。

特別養護老人ホーム レーベンズポルトで学んだこと

2月1日には東大阪市にある特別養護老人ホームに行き、介護士さんの仕事を見学し、奉仕活動を行いました。参加した生徒の感想文をご覧ください。

レーベンズポルトでの一日

今日はボランティア学習ということで、老人ホームでたくさんのことを学びました。老人ホームの名前はレーベンズポルトといい、レーベンズ=「生活」とポルト=「港」の意味で、人生を長い航海にたとえた時、港はその航海に安らぎと休息を与えてくれる空間であることを表しているそうです。
 建物の中に入ってすぐ、オーナーからレーベンズポルトの説明を受けました。一口で介護と言ってもさまざまな種類がありました。パンフレットを貰ってすぐ、そこに掲載されていた写真が目に入りました。どの写真にもお年寄り、そしてたくさんの笑顔がありました。私の中での老人ホームとは、病院というイメージがあったのですが、季節の風習や娯楽を楽しむお年寄りの姿を見てそのイメージが変わりました。
 オーナーの話を聞いた後、食事の時間の見学と手助けの体験をしました。私の思っていた以上にお年寄りとのコミュニケーションは大変でした。目の見えない方、耳の聞こえない方、喋ることができない方、手が上手く動かせない方など、本当に一人一人が違いました。それと同じように一人一人の食事の量や固形物、流動食の違いもありました。そしてそこにはお世話をする介護士さんたちの姿もありました。コミュニケーションが取りにくくなっている人に食事をさせるということが、あんなに大変だとはおもっていませんでした。口に入れても吐き出してしまったり、すぐにむせてしまったりと、それでも会話をしてコミュニケーションができる介護士さんたちはすごいと思いました。そこで出会った一人のお婆さん。その人はひきつけの症状をもった人でハッキリとは話せません。でも本当によく笑う、笑顔が似合う人でした。老人ホームに入り、病気をもっていても、レーベンズポルトでの生活を本当に楽しんでいました。食事の後には、一緒に貼り絵でさくらを作りました。ボランティアが終わる時、そのお婆ちゃんが、「またおいでね。ありがとう。」と、ハッキリとは喋れないながらに言ってくれて泣きそうになりました。
 この体験を通して、老人ホームのこと、そしてそこで生活するお年寄りの生活を見て、知ることができました。そこで働く介護士さん、そしてお年寄りのピュアなきれいな心を見ることができて良かったです。