夏休みボランティア研修-あおはにの家-

 

 今年の夏も様々なボランティアプログラムが実施されましたが、その内の1つである知的障害者施設でのボランティア活動を紹介します。

 毎年お世話になっている「あおはにの家(社会福祉法人青葉仁会)」は、知的障がい者と呼ばれる人々が、自立と心豊かな生活を実現できるように設置された総合援護施設です。
 今年は7名のIHS生徒が実習生としてお世話になりました。
 今回は、絵葉書などを作るクラフト班、織物や絵を描いたりするクリエイト班、夏休みの間だけの特別プログラムのスクーリング(小・中学生対象)、そして今年から新しくできた木工班にそれぞれ生徒が入り作業のお手伝いをさせていただきました。

 

 

生徒の感想①

私が担当させていただいた班は木工で、そこでの作業が初めての交流となりました。私が支援させていただいた方は集中力がなく、自分の気持ちを言うことをあまりしない方でした。作業を始めると、少なからずミスをし、正しい方法を教えても同じミスをしてしまいました。本当に自分の言いたいことが伝わっているのか、それとも伝わっているがミスをするのかわからず、どのように接するのが一番良いのかわかりませんでした。昼食後、スタッフの方からアドバイスをいただき、実践してみると、ミスは少なくなり効率は上がりました。そのアドバイスは、つきっきりで何もかもを支援してしまうのでは介助になってしまうので、少し離れて一人でしてもらう、そして支援する回数を減らしていき、最終的には自立した行動ができるようにする、これが支援である、という内容でした。とても的を射ている話で感動しました。

生徒の感想②

クリエイトという部署でお世話になりました。皆さんすごくあたたかく受け入れて下さりました。利用者さん一人ひとりの行動や発言に注目して、この人は何がしたいんだろうとか、どういう考えなんだろうなど、言葉が話せない分、他の部分で理解したいと思いました。この研修に参加させてもらって、あおはにの家のスタッフの方々のおかげで本当に充実したものとなりました。いろんな大変な出来事やしんどいこともあったけど、やっぱり終わった後の達成感はすごく気持ちがよく、素晴らしいものだと思いました。自分の世界観や視野も広がったように思えます。

※11月3日の学園祭ではあおはに専用のブースを出す予定です。


<大阪YMCAインターナショナルハイスクール>