1年生 ボランティア特別授業

 ここ、大阪YMCAインターナショナルハイスクールでは毎年1月から2月にかけて、特別授業週という期間を設けて、普段とは違うカリキュラムで様々な活動を行っています。1年生のスキーキャンプや2年生のタイ研修もこの期間に行われています。
 ボランティア特別授業が行われたのは1月26日と28日の二日間です。26日には大阪市港区にあるエイジレス・センターに行って、高齢者や障がい者の介護について学びました。28日には、東大阪市にある特別養護老人ホームレーベンズポルトに行き利用者の方のお世話やスタッフのお手伝いをいたしました。
 生徒たちも普段の生活ではできない体験をして、色々なことを考えたようです。生徒の感想文(一部)をご覧ください。

ATC1.JPGエイジレスセンター
 今日、ここエイジレスセンターで私たちは様々な体験をし、説明を受けることができました。まず、最初に受けたのが目や耳の不自由な方のために働いてくれる盲導犬や聴導犬、介助犬についてのお話です。いかに盲導犬や介助犬の普及率が日本で低いかということを学びました。その後、ユニバーサルデザインについても学ぶことができました。障がいをもっている人も含め、すべての人が簡単に使用できるように工夫されているデザインのことです。
 車椅子での生活や、足に特殊な装具をつけて高齢者の疑似体験をすることもできました。車椅子に乗っていると普段何気なく行っていることもとても難しくなります。ドアの開閉やちょっとした段差を乗り越えることがとたんに困難になりました。車椅子に乗っていると少しの振動でもとても大きく伝わってくることに驚きを覚えました。高齢者疑似体験をして、高齢者の方々にとって私たちが当たり前だと感じている動作の一つ一つがどれだけ大変なのかが分かりました。

レーベンズポルト1.JPGレーベンズポルト
 事前に受けたオリエンテーションの内容から、ピリピリした、病院に近い感じの施設かと思っていましたが、実際は全く違い、非常に暖かい雰囲気でした。確かにスタッフの方々は常に忙しそうに動いていらっしゃいましたがそうでいてピリピリした感じを全く出していなかったのには驚きました。そのことからも改めて介護の仕事の大変さがわかったような気がしました。
 普段はほとんど話す機会がないような高齢者の方々とお話しすることができ、とても貴重な体験となりました。その中で、笑うことの大切さを感じました。その笑いも一人の力ではなかなか難しいものです。やはり楽しい雰囲気が必要です。
 スタッフの方々の気配りや一人ひとり食事の内容が違うことなど色々なことが勉強になりました。利用者の方々ともたくさんお話ができ、人生の大先輩に大切なことを教えてもらう機会となりました。福祉についても学び、改善する点もあると思いましたが、何よりもまず、知ることが必要だということがよく分かりました。