<インターナショナルスクール通信 大阪YMCA IHS>
大阪YMCAインターナショナルハイスクールに新入学後、1年生のみんなが始めて体験する大きなイベントがこの「六甲オーバーナイト」です。まだ入学して2週間足らず、まだまだ学校のことも先生のことも、一緒に学ぶ友達のことも分からないことだらけです。そんな1年生の緊張を少しでもほぐし、そして友達同士の結びつきを少しでも強めてほしい。そんな思いで毎年この時期に六甲山の山頂にある「六甲山YMCA」で一泊二日の宿泊研修を行っています。
この六甲オーバーナイトにはネイティブスピーカーの先生もたくさん参加し、ゲームやプログラムも英語で進められるものがほとんどです。まずは英語がむずかしいものだという考えを忘れてもらえるようネイティブスピーカーの先生たちもあの手この手でゲームを考えます。
また、友達との距離を少しでも縮めてもらえるように、二人一組で行う「トラスト・ウォーク」というアクティビティを行います。これは、一人が目隠しをしてもう一人が腕を支え施設内の池の周りや運動場などを回るものです。このゲームを通して友達を信頼し、助け、そして助けられることの意味を考えます。
2年生、3年生の先輩たちも駆けつけてくれて、夜は先輩主催のプログラムが行われます。学校生活について、勉強について、プライベートなことまで1年生の色んな質問に先輩たちが答えてくれました。
二日目には六甲山のハイキングコースを限られた手がかりだけを使って正しいルートでまわるという「ウォーク・ラリー」が行われました。3つのチームに別れ、ネイティブスピーカーの先生と、先輩たちと一緒にああでもない、こうでもないと頭をつき合わせて地図を解読しようとしている生徒たちはまるで真剣そのものです。チェックポイントをとばしてしまったと、くやしながらも引き返したり、景色に思わず見とれたり、存分に楽しみました。
終わってみればあっという間の1泊2日。これからの学校生活において、色々と悩むことはたくさんあるでしょうが、そのときも一人ではないということがこの六甲オーバーナイトを通じて分かってもらえたと思います。
