<Osaka YMCA International High School>
2年生対象の特別集中授業、2日目の今日は、昨日とはガラッと変わって「狂言と日本の伝統芸能」について学びました。講師の先生は、インターナショナルハイスクールの卒業生でもある、大蔵流狂言方の茂山忠亮氏。IHS生であった時代を懐かしみながらも楽しい授業を繰り広げてくれました。
「インターナショナルな人間になるためには、今自分が生活している国の伝統についてもきちんと知らなければならない」と前置きし始まった今日の授業、前半は座学で能・狂言のしきたり、伝統について学びました。もともとは神様への奉納という形で始まった能・狂言は、舞台の向きから舞台上の動き(型)まですべてに意味がこめられています。普通に見ているだけではわからない一つ一つの意味を理解することによって、生徒たちも興味が持てたようです。
午後からは実際に体を使って能に親しむことができました。正座をすることすらめっきり少なくなった最近の生徒たちにとっては、なかなかハードな時間だったようです。生徒たちは、まずきれいな立ち居振る舞いを身につけるために立ち方、座り方、お辞儀の仕方などを学びました。その後、「盃」という舞と謡を少しずつ伝授してもらい、最後にはみんなで舞えるまでになりました。狂言で用いられる動物の鳴き声のまねを教えてもらったり、楽しみもたくさん詰まった授業でした。普段の動きとはまったく違う伝統芸能の所作に新鮮さを感じていたようです。