
ここIHSの夏休みは他の学校より少しばかり長いのですが、そんな夏休みを利用してさまざまな活動が繰り広げられています。そんなバラエティ豊かな特別講義のひとつが、今回行われた有機農業実習です。今年で10年目を迎えたこの有機農業実習ですが、毎回、食の原点を見つめなおすとても意義深い機会となっています。
毎年、兵庫県丹波市の市島にある、NPO法人丹波太郎でお世話になっています。ここは、有機農業を全面的に推し進め、健康でおいしい食材にこだわっている農家のみなさんが中心となって運営されている団体です。
参加した生徒たちは毎日、朝5時半に起床し、農家の方々の作業を手伝います。この時期は、夏野菜を出荷したあとの畑の整備が主な仕事ですが、草をむしったり収穫が終わった後のトマトやきゅうりなどの苗木を抜いたりとかなりの重労働です。農薬や化学肥料を使わないということは、どういうことなのか。安全な食べ物を作るということがどれほど手のかかることなのか。生徒たちはゆっくりと大自然の中で、当たり前のことの大切さを学び取っていきます。