大阪YMCAサポートクラス

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ステップアップクラス 日帰り就労体験

ステップアップクラスでは、進学や将来の就職、自立に向けて1年間クラスで学び、年度末にクラスでの学びを「日帰り就労体験」という実践の場で試してみる取り組みをしています。

今年度も大阪YMCAが堺市から指定管理を受けている「堺市立青少年の家」を利用して実施しました。

【1日目】

堺市立青少年の家は堺市南区にあり、最寄り駅の泉が丘駅からは1時間に1~2本のバスに乗ります。時間に余裕を持って行動しないと、バスを乗り過ごすことになり、遅刻になることも。活動場所に直接集合できることもアルバイトや就職を見据えた練習です。

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集合したら、オリエンテーションとして日帰り就労体験をする意味、2日間のスケジュール、評価シートに目を通し、どのような項目に気をつけるべきかを調べておきます。

また、青少年の家のスタッフが名前を呼びやすいようにゼッケンの準備をして、いよいよワークがスタートです。

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ワーク① 館内清掃

最初の2時間は館内清掃です。このワークのねらいは「気づき」です。普段の清掃ではあまり行き届かない個所を自分で見つけて掃除をします。雑巾片手に、どのような箇所に汚れがたまっているかを考えながら行動します。

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部屋のリニューアルのために、引っ越し作業も依頼されたため、グループを分けて作業を分担していきます。

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ワーク② 野外炊事場の整備

昼食と休憩をはさんで午後からは併設されている野外炊事場で、木の長椅子の防腐処理の作業です。ねらいは「作業の効率性」です。道具をどう扱い、どのような方法で作業すれば、より多くの椅子を手がけることができるか、グループで考えながら作業をします。

最初にどう作業を進めていくかを話し合い、雑巾で砂汚れ等をふき取り、防腐処理をしていきます。

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2時間の作業で多くの椅子に防腐処理ができました。

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履歴書のチェック

合計4時間のワークを終えた後は、履歴書のチェックです。事前に提出してもらった履歴書について、書き方の見本を渡し、まずはセルフチェック、そして履歴書に書かれている「自己アピール」について、履歴書を見ずに話す練習をしました。このために今回は、普段講師採用なども担っている発達支援事業責任者にも参加してもらい、自分をあまり知らない人にも上手にアピールする練習をしました。

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【2日目】

日帰り就労体験2日目、青少年の家の桜が参加者を出迎えてくれました。

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ワーク③ 体育館整備

老朽化により立て直しの工事をしていた体育館が完成し、4月から本格的に稼働するため、新しく購入した備品などを体育倉庫へ搬入、整理、フロアの掃除をします。今回のねらいは「段取り」になります。最初にスタッフからワークの説明を聞き、作業開始です。

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どのように配置すれば使用者が使いやすいか、器具の大きさや特徴、用途を考えながら搬入していきました。大きな器具、重量のある器具は床や壁を傷つけないように、そしてケガのないように細心の注意が必要です。

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最後はフロアのモップ掛けです。簡単に見えて、弧を描く時、内側はゆっくり、そして外側は早くということがなかなかできず、試行錯誤を繰り返していました。

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昼食と休憩をはさんでいよいよ最後のワーク開始です。

ワーク④ 館外整備

グラウンドの倉庫の清掃、館外通路の側溝の清掃などを行います。ねらいは「持久力」です。最後のワークで疲れもたまっています。また館外での力仕事のため、体力も消耗しやすいです。2時間、いかに体力を維持しながら一定のペースで働くことができるか、貴重な実践です。

グラウンドの倉庫では、まずは荷物の運び出し、どのように収納していくべきか、昨日の体育館倉庫と同じで段取りが大切になります。

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倉庫のビフォーアフターは...、気持ちの良い光景です。

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側溝の掃除は色々な道具を使います。どの道具なら素早く確実に落ち葉や泥を除去できるかを考えながら作業をしました。また、体育館整備で出た廃棄品を捨てやすいように細かくする作業も行いました。

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側溝掃除の成果は...、すばらしい出来栄えでした。

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ワークがすべて終了したら、2日間の振り返りをして、労働に対しての報酬をもらいました。

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最後にワーク全体に対応いただいた青少年の家のスタッフの方に、「今、働くことを学ぶ」大切さについて話を聞き、2日間を終えました。

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2日間のワークを通じて自分の強み、苦手なことがわかったと思います。継続生はまた学びの1年が始まります。大人社会に向けて、様々なことをクラスで学び、家庭や学校生活で実践しましょう。卒業生はぜひ、次の進路先でアルバイト等を通じて、経験を積み重ねてください。

最後に、今回も活動の趣旨を理解くださり、貴重な就労経験に全面的にご協力いただきました堺市立青少年の家のスタッフの皆様に感謝申し上げます。