野遊びクラブ8月例会 チャレンジキャンプ(紀泉わいわい村)
夏休み最後の週末である8月25日~26日の1泊2日、野遊びクラブの8月例会・チャレンジキャンプを実施しました。今年の場所は古民家が立ち並ぶ紀泉わいわい村です。
「グループを意識すること」を大きなテーマとして、かまどや五右衛門風呂など、昔ながらの生活環境の中で、身のまわりのことや自炊・お風呂などの共同作業をグループのみんなで協力しながら行ないます。
朝、土佐堀YMCAに集合し、バスに乗り込み、一路泉南市の紀泉わいわい村を目指します。明日の中でリーダーと楽しいゲームをしているとすぐに到着するくらいの近さです。
同じ大阪府でもとても山深き所にある紀泉わいわい村。日差しは強いですが、吹き抜ける風は都会と違って少し涼しめ。
荷物をバスから下ろし、入村式に臨みます。
紀泉わいわい村は自然が多く、普段の家とはまったく違った生活が待っています。そのため、ケガが起こらないように事前に注意事項をしっかり聞きます。
続いて、各グループのリーダーから1日のスケジュールについて確認しました。
各リーダーもキャンプのねらいやグループのメンバーの能力に合わせて、スケジュールや作業手順の視覚化を心がけています。これでメンバーもわかりやすく、見通しを持って落ち着いた行動ができます。この視覚化、野遊びクラブでは積極的に活用しています。
お昼まで少し時間があるため、村の中を散策してから昼食にしましょう。
足元を注意して見ていると…
たくさんの生き物に出会うチャンスもあります。
上を見上げると栗の木が。秋がもうすぐそこまで来ています。
グループで木陰を見つけて昼食タイム。お父さんやお母さんに感謝して食べましょう。
昼食後は宿泊する宿に入って使い方などの説明を受けます。
普段、あまり見慣れない部屋、そして道具を使ったりするため、ケガをしないようにしっかり聞きました。
リーダーも注意喚起を踏まえて、部屋で守るべき約束を掲示しておきます。
大切な話が終ったら、川遊びの用意をしましょう。
準備する内容です。これを参考に忘れ物のないようにお互いにチェックし合いましょうね。
紀泉わいわい村の川はそこまで深くはないおだやかな川です。自由に散策して生き物を探したり、トラップをしかけて魚を捕まえたりしました。
さわカニや小さな魚に子どもたちは満足そう。冷たい川の水も気持ちよかったですね。
川遊び後はお風呂の準備です。家とは違ってボタン一つでお湯がわかないため、火を焚いて沸かしていきます。
これが紀泉わいわい村の五右衛門風呂です。水をはり、外から火を焚いて沸かしていきます。
これが五右衛門風呂の外です。湯船の下から強い炎で焚いていきます。
さっぱりしたら、夕食作りです。今日のメニューは「すき焼き風煮込み鍋」です。聞くからにおいしそうな名前です。グループのみんなで作業を分担して作っていきましょう。
かまどはうちわではなく、火吹き竹を使って空気を送り込みます。
二つのかまどの火を同時に管理しながらご飯とお鍋を作っていきます。
お米の炊けるいい匂いがしていてきました。ここからは火の調整に気をつけて。
たくさんの人の手によって夕食作りが行われていきます。
手のあいている人は昼食で使ったお弁当箱も洗いました。作ってくれたの感謝を行動で示す、とても大切なことですね。
さて、ご飯のできは・・・? おこげもできていい具合です。
すき焼き風煮込み鍋もしっかりと煮込めており、おいしそう!
わけて食べる人、どんぶりのようにして食べる人、様々ですが、みんなで「いただいまーす」
夕食後はキャンプファイヤーが待っています。みんなが片付けをしている間に、用意が着々と行われていました。こうやって炎から距離を保って立つ場所を自然のもので示すこともある意味、子どもたちにとってわかりやすい工夫です。
あとは日暮れを待つのみ・・・。
さあ、辺りが暗くなってきました。楽しいキャンプファイヤーの始まりです。
どこからともなく火の精が火の種を運んできてくれました。
火が大きくなるように歌を歌い、そしてその火を囲みながら楽しいゲームや踊りをしました。
楽しい時間はあっという間です。静かに部屋に戻って就寝準備をして寝ましょう。
おやすみなさい。
2日目、朝起きたら自分たちで行なう布団の片付けから1日は始まります。リーダーにも教えてもらいながら一緒に片付けしていきましょう。
片付けが終ったら、みんなで朝のつどいを行なます。今日もちてもいい天気。さあ、少し体を動かしましょう。
朝食を食べたら、チェックアウトの準備です。部屋の掃除をして使ったかまどなどもきれいにしました。
紀泉わいわい村のスタッフからチェックを受けましたが、「とてもきれいです!」と褒めてもらいましたね。時間通りにチェックアウトもできて、みんな頑張りましたね。
午前は昼食作りです。今日は「夏野菜カレー」を作ります。野外炊事場に向かう道では協力して枯れ枝を集める姿が…。すてきな光景です。
作業の手順をリーダーから説明を受けたら、準備開始です。
色鮮やかな夏野菜。少し野菜が苦手な子もまずは切るところからチャレンジしてみよう!
目に染みるのを我慢しながら、頑張りましたね。昨日の夕食でも野菜をたくさん切ったので、切り方が上手になっていました。
お米を均等に分配して洗っていきます。お米をこぼさないようにゆっくり丁寧に洗っていきましょう。
火つけチームが頑張ってくれたので、力強い火力でご飯もカレーも調理できます。ありがとう!
じっくりぐつぐつ煮込めば・・・、夏野菜カレーの完成です。
ご飯とカレーを盛るコーナーは長蛇の列。早く食べたい気持ちが伝わってきます。
みんなそろっていただいまーす! 暑い日でもカレーライスは食欲をそそります。おかわりする子も続出でした。
食べ終わったら片付けも自分たちで行なっていきます。ぜひ家でも実践してみてくださいね。
野外炊事における最大の難関のお鍋洗い。黒いすすをとるために何度も何度も時間をかけて磨きます。根気のいる作業ですが、頑張っていましたね。すばらしい!
こうして昼食が終れば、最後に1泊2日の思い出を振り返り、夏のキャンプは終了しました。
あっという間の1泊2日で、子どもたちもたくさんの経験をしました。グループ意識も高まってきたように感じています。これからの季節、アウトドアをするにはとても心地よい季節となります。また楽しい活動を一緒にしていきましょう。
最後に、1泊2日、子どもたちが楽しく、そしてわかりやすく安心して活動できるために、多くの時間を準備に費やしてくれた各グループのリーダーのみなさん、そして活動に協力していただきました紀泉わいわい村のスタッフのみなさん、ありがとうございました。