イベント
海の達人サポートキャンプ 2014
7月31日(木)~8月2日(土)まで、徳島県のYMCA阿南国際海洋センターで海の達人サポートキャンプを行いました。今回は小学4年生から中学3年生まで12名のメンバーが参加しました。
【1日目】
早朝に大阪駅に集合し、体調の確認をしてから早速、高速バス乗り場に移動しました。達人キャンプでは公共の交通機関を利用して移動するため、大阪から徳島までは高速バスで移動します。ハービス大阪にて、今回の交通費を受け取り、財布にしまいます。
このお金は徳島駅からの移動のために購入する切符代になります。すぐに財布に入れるのですが、「チャリーン」とあちらこちらでお金の落ちる音が…。リュックの中に入ってしまい、困惑するメンバーも。一生懸命探していました。
バスに乗車してからはしばし静寂の時間です。貸し切りバスではないため、ひそひそ声で話をするように心がけていましたね。
外を見ればキャンプ日和。そして明石海峡大橋からの眺めも最高でした。
バスは定刻通り徳島駅に到着。次はJRで移動です。
小学生は小人料金なので、小人ボタンを忘れないようにしましょうね。最近はICカードの普及により、路線図で運賃を確認することや券売機で切符を買う機会が少なくなっているので、少し戸惑うメンバーもいました。
阿波橘駅までJRで移動です。のどかな光景が広がります。駅からは海洋センターのマイクロバスに揺られ、13時過ぎにセンターに到着しました。みんなお腹がぺこぺこだったので、すぐに昼食タイムです。
昼食終了後に、阿南のスタッフと開所式を行いました。今回みんなを担当してくれるのはうららリーダーです。
センターでの注意事項を聞き、そのあと、このキャンプでの目標をグループのリーダーから各自に伝えてもらいました。このしおりはみんなの生活に欠かせないものなので、大切に扱いましょうね!
早くカヤックに乗りたくてうずうず状態のメンバー。急いで宿舎に行き、海の服装に着替えるのですが、用途別にパッキングしてあった服が混ざってしまったり、帽子屋ゴーグルが見当たらなかったりと最初の試練でした。その中でも達人キャンプ経験者の動きは迅速で誰の助けも借りずにお風呂セットや他の用具もばっちり準備できていました。
1日目の海洋プログラムはカヤックです。阿南のリーダーに扱い方を聞き、みんなで準備していきます。阿南では海に入るとき、安全のためにライフジャケットを着用し、バディを組みます。互いに命を守り合うことを意味しています。
準備ができたら早速乗りましょう!
初めてカヤックに乗るメンバーも結構上手にこげていました。経験者はどんどん沖に出ていきます。
自分の力で自由に海面を移動できるカヤックは毎年大人気です。
時々、転覆するメンバーもいましたが、他のメンバーやリーダーの力を借りて何とか体制を立て直していました。「助け合い」ですね!
経験者組は初日から立ちカヤックを披露していました。
負けじと他のメンバーも数名、挑戦していましたが、カヤックの上でのバランスはなかなか難しかったですね。
海のプログラム終了後、お風呂に入り潮水を洗い流して、夕食作り開始です。今日の夕食は焼きそば定食です。
レシピや薪の組み方が書かれているお助け帳をたよりに作業していきました。
火つけは大人気でやりたい人が殺到しましたが、その中で他の作業とのバランスを考えて野菜切りやおにぎり作りに移動してくれるメンバーもいました。さすが「助け合い」ですね。
野菜切りは包丁の扱いも上手でしたね。
火つけはつけては消えての繰り返しでした。そのうち、だんだん人が少なくなっていき…。
リーダーが少しアドバイスをして、火がつき始めると…、なぜか人が集まってきました。とてもわかりやすい行動でした。
焼きそば定食も無事に完成し、いただきまーす。
海を見ながらの夕食は格別です!
夕食後は片付けが待っています。海のプログラムもそうですが、やり終えた後にどれだけ率先して片付けができるか、真の力が試されるときです。リーダーが「片付けようか」と言うと、目を合わせずにそっとその場から離れていくメンバーもいましたが、その場で話し合うとしっかり参加できていました。
片付け終了後はみんなで花火をしてすべてのプログラムを終了しました。
就寝準備に入る前に今日の振り返りと明日のスケジュールの確認をしました。この光景は達人キャンプ恒例です。時間変更もあるため、しおりに書き込んでいきました。
体も疲れているので、ゆっくり休みましょう。おやすみなさい。
【2日目】
少し雲の多い天候でしたが、海のプログラムをする上では日焼けをおさえることができるので、よい天気でもありました。
起床して海の服装に着替え、朝のつどいに参加です。
眠たい体をラジオ体操で起こしましょう! 朝の集いが終われば朝食準備、そして朝食です。
午前中はビッグカヌーで無人島に行きますでの、しっかり食べておきましょうね。
活動前にはライフジャケットとバディーの確認です。
全員の人数が確認できたら海岸に降りてビッグカヌーの準備開始です。
数百キロあるビッグカヌーをみんなで持ち上げて海に浮かべます。たくさんのリーダの力も借りました。
そしていざ出航!
船長の号令に合わせて左右のクルーがパドルをこいでいきます。最初はみんな元気いっぱいで力強いのですが、徐々に声が小さくなり…。だれもこがなくなるとカヌーはすぐに風と波に流されて、もとの浜に逆戻り…。頑張って!
ようやく無人島が近づいてきました。ここで気を抜かないで!
本島と無人島の間は漁船なども通るためわたり切るタイミングを阿南スタッフが合図します。
後方でエンジンボートが、右方でリーダーのカヌーがみんなのビッグカヌーをサポートしながら無事渡り切ることができました。
無人島ではオーシャンスイムをして楽しみました。
帰路も風や波の影響で大変でしたが、力を合わせて頑張っていましたね。
昼食をしっかりとって、午後のカヤック第2弾に備えましょうね。
午後のプログラムまでの休憩の時間、無人島が見える浜辺で語らいのひと時。とてもいい光景です。
さあ、午後からは楽しにしていたカヤックです。
毎回、しっかりライフジャケットとバディを確認してから準備開始です。
カラフルなカヤックが浜辺に並びます。早く海に出たくてうずうずしているメンバーもたくさんいましたね。
かなり沖まで出てカヤックを楽しんだり、違う浜辺に上陸してオーシャンスイムを楽しんだりと、時間があっという間に過ぎていきました。
プログラム終了後、お風呂の前に夜光虫のしかけ作りをしました。
魚肉ソーセージを細かくちぎって蓋に穴が開いているビンに入れていきます。このエサに夜光虫(プランクトン)がよってくるのです。
だれがこのビンを遠くに投げるか、じゃんけんタイムです。間違えて船にぶつけたり、桟橋に当てたら台無しになるため、大役です。
大海原めがけて「とう!」、見事成功していました。さあ、夜光虫はよってくるでしょうか?
入浴後は夕食準備です。今日の夕食はそうめんと焼肉丼です。グループごとに作る料理を分担して作業開始です。
みんなで協力し合って頑張っていました。
火をつけるのにも苦労していましたが、無事に火がつきましたね。
そうめんグループも火つけは負けていません。 さあ炎を強くしていきましょう!
レシピを見ながらの野菜切りも様になってきました。
おいしそうな具合にお肉が焼けてきましたね。出来上がりは…
こんな感じになりました。緑色がないのはちょとさみしいですが、味はバッチリでした。
夕食後はしかけをしておいた夜光虫を見に海岸付近まで行きました。
刺激を与えるとプランクトンが青色の成分を分泌するため、このように青白く光っています。とてもきれいでみんな見入っていました。
最後は今日の振り返りと明日のスケジュールの確認をして就寝しました。
【3日目】
2日目の就寝後から雨が降り始め、夜通し大雨に見舞われました。
午前中に工作を予定していましたが、鉄道の運休も考えられるため、早朝に阿南スタッフと相談し、急きょ朝食後に阿南を離れることになりました。YMCAのマイクロバスで徳島まで送ってもらいました。
子どもたちはマイクロバスの中で昼食の「ラーメン」コール。少し早めに徳島駅に到着し、まずはお土産タイムをゆっくりとりました。そしてお待ちかねの徳島ラーメンタイム。昼食時ということでグループごとにラーメン屋に入店して食べました。自分たちで用意しなくても出てくる食事に幸せを感じながらみんなうれしそうに食べていました。その後予定通りの高速バスに乗り大阪駅で無事に解散することができました。
今回は初めて達人キャンプに参加するメンバーが多かったのですが、その中でも3~4回このキャンプを経験している中学生の自己管理や自主的な行動はとても素晴らしく、目を見張るものがありました。経験を増すことでできることも多くなり、それが子どもたちの自信につながっていることを実感できました。参加した子どもたちのこの経験がご家庭や学校でも役立つことを願っています。
2泊3日、ご参加いただき、ありがとうございました。また、参加したメンバーを暖かく見守っていただき、適切な判断をしていただきました阿南海洋センターのスタッフの皆様に感謝申し上げます。
阿南海洋センターのブログでもキャンプ中の様子を紹介してもらっています。
http://www.osakaymca.jp/anan/blog/anan/2014/08/01_3852.html