大阪YMCAサポートクラス

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海の達人サポートキャンプ in 阿南

7月31日(金)~8月2日(日)まで徳島県阿南市にあるYMCA阿南国際海洋センターで2泊3日のキャンプを行いました。

今年で9回目を迎えるこのキャンプは小学校高学年から中学生までを対象とし、キャンプ活動を通じてSST(ソーシャルスキルトレーニング)やLST(ライフスキルトレーニング)を学ぶ機会を多く含んでいます。2泊3日、時間をかけて普段のクラスで学んだことを実践の場で再度学んでいく参加者主体のキャンプです。今回は11名のメンバーが参加しました。

 

1日目、大阪駅に全員が集合し、阿南に向けて移動します。何度もこのキャンプに慣れている中学生は一人で集合場所に来ていました。移動は貸し切りバスではなく、高速バスとJRです。ライフスキルを意識していますので、公共の交通機関を使っての移動です。そのため、荷物も自分で持ち運び、切符も自分たちで購入します。初めて参加するメンバーはこの段階で少し戸惑うこともありましたが、他のメンバーが当たり前のように行動している姿に刺激されていました。

 

これは高速バス乗り場で待機中に、交通費をリーダーからもらって財布にしまっているところです。お金の管理も大切なライフスキルです。

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高速バスは一路徳島を目指してひた走ります。車中は約2時間半。貸し切りバスと違って騒ぐことはできないので、時々窓の外の景色を眺め、時々ひそひそ話をしながら過ごしていました。

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徳島駅についてからはJRで最寄駅まで移動です。IC切符に慣れているメンバーにとっては初めて見る運賃表に目が泳ぎ…。
このキャンプでよくある光景は券売機に並んでそのあとから運賃を調べようとするケース。そうなるとどんどん券売機の後ろに行列が…。事前に調べてから並ぶように伝えていきます。

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切符を購入して1両編成の汽車に乗り、1時間弱の電車の旅です。とてものどかな景色が続きます。電車の中でもバス同様に公共のマナーを意識して過ごしました。

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最寄りの阿南駅に到着してからはタクシーに乗って、海洋センターを目指します。
 

 

無事に海洋センターに到着。昼食をとり、入所式をすませると宿舎に移動して早速海のプログラムの準備です。

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宿舎につくと、「どうすうるの?」「何を持っていくの?」という声がちらほら聞こえます。荷物の管理を含め、プログラムの準備(どのような服装でどこに集まればよいか。持ち物は何かなど)は事前に渡しているしおりをよく見て行動します。リーダーはじっとメンバーの行動を見守ります。

 

さて、無事グラウンドに集まり、海洋プログラムスタートです。初日はカヤックです。まずは海で安全に活動するため、バディーを組みます。

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3日間、同じバディーで行動を共にし、助け合い、命を守り合います。

 

カヤックに乗る前に少し体を海で濡らして水慣れをします。

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リーダーの合図で海から出るとすばやくバディーを組んで安全を確認します。

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カヤックの操作方法を聞いたら、いざ海へ!

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 経験者はすいすいと海面を移動していました。初めて体験したメンバーも徐々に慣れていき、自由に海を移動できる楽しさを感じていました。暑さが厳しかったですが、波も高くなく、カヤックにはもってこいの環境下で楽しんでいました。

 

カヤックを終えたら、お風呂で潮水を洗い流し、来ていた服は水洗い、そして脱水、そして自分たちで宿舎のベランダに干します。ふと宿舎の2階のベランダを見ると…

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本人いわく、精神が集中できるそうで、何か自然の力を感じているのかぁ…。それぞれが自分なりの気分転換をしていました。

 

今日の夕食は野外炊事です。みんなでワンプレーとディナーを作ります。「盛り付けグループ」「運搬グループ」「焼きグループ」にわかれて作業開始です。

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包丁の扱い方は上手で、リーダーも安心して見ていることができました。

 

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火つけはリーダーの助けはありましたが、1回で火がつき、みんな頑張りましたね。

 

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つけた火を維持sながら順調に加熱調理できています。

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なかなかおいしそうな料理ができ上がってきました。完成した内容は…

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このような料理ができ上がりました。目玉焼きは鉄板で焼いたのですが、鉄板が熱いため、結構な高さから卵を割って落下させてしまい、卵が数個鉄板の上にのった瞬間に黄身が割れてペシャンコになってしまいました。みんなで協力して作った料理は最高でしたね。おいしくいただきました。

 

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 野外炊事の片づけを終えて宿舎に戻ってから、「バディーを考える」ワークをしました。1日のバディーの活動を振り返り、しっかり相手のことを気遣えたか、自分だけという考えにならなかったか、明日はどんなことに気をつけるべきかをバディーで確認し合いました。しおりにはさんでいる黄色のシートがその時のワークの内容です。

 

ワークを終えたら明日のスケジュールの読み合わせをして、就寝準備に入りました。長い1日、お疲れ様でした。おやすみなさい。

 

 

2日目、6時30分に起床、朝の身支度を整えて、朝の集いに参加します。

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みんなで阿南の歌を歌い、体を起こすためにラジオ体操をしました。

 

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朝食までのひと時、朝の海を眺め、ブレイク中…

 

 朝食をとったら、午前中は再びカヤックにチャレンジです。

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バディーを確認し、水慣れをしてすぐに海にくりだしました。

 

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 昨日よりもさらに沖の方へ。ちょっとしたアクティビティとしてカヤック同士の連結にもチャレンジ。波の影響もあるので、操作が難しかったですね。でもだんだん連結が広がって…

 

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全員の連結が完了! カヤックの操作、上手になってきましたね。カヤック後は昼食をとり、午後のプログラムに向け体を休めました。

 

午後からはビッグカヌーで無人島に行きました。

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みんなで息を合わせてこぐことは難しいのですが、今回のキャンプはみんながとても元気でキャンプ史上最速で無人島に到着しました。この無人島、幼稚園の先生が「トトロ島」と説明していました。トトロが仰向けで寝ている姿に似ているからだそうです。

 

無人島近くに船をとめ、それぞれが飛び込み泳いて上陸しました。

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無人島ではオシャンスイムをして過ごしました。

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こんな生き物を見つけるメンバーもいました。無人島からの帰りも元気よくこいで帰ることができました。

 

海のプログラムを終えてお風呂に入り、着ていた服を干したら、海岸で夕涼み。

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このように海を眺めながら子どもたちがホッとできる時間、とても素敵な光景です。

 

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夕食を食べたら、秘密プログラムです。

  

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バディーで謎解きに挑戦。見事謎が解けるとご褒美が…。各ペア、真剣に取り組んでいました。

 

謎が解けたバディーへのご褒美はアイスでした。

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謎解き以上に真剣にどれにするか悩んでいましたね。

 

最後はみんなで花火をして今日のプログラムを終えました。

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3日目、いよいよ最終日です。今日は大阪への移動のため、朝の集いを終え、朝食を済ませるとすぐに荷物整理をしました。しっかり服を畳めているか、リーダーの検問が待ち受けています。無事に荷物整理を終えると少しだけオーシャンスイムをして遊びました。

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短い時間で名残惜しかったのですが、11時過ぎには海洋センターを出発しました。

 

ここからはメンバーの楽しいイベント盛りだくさんです。まずは徳島ラーメンを食べました。

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「おいしい!」「水がつめたい!」 「何もしなくても料理が出てくる!」 いろいろなことに感動した昼食でした。

 

続いてはお土産タイム。もちろんバディーで行動しました。

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色々な人のことを想い、お土産を購入していましたね。この後、大阪行きの高速バスに乗車、そして大阪駅で解散しました。

 

2泊3日、参加したメンバーは色々なことを体験しました。楽しかったこともあれば苦労したことも。そして注意を受けることもたくさんありました。すべてが貴重な経験であり、また次に同じようなことが起きた時、どうすればよかったかを考えるための知識となります。キャンプは非日常ではありますが、特別な体験だからこそ、強く記憶に残ることもあります。キャンプで経験したことが2学期以降、学校や家庭で上手にいかすことができればと願っています。


最後にこのキャンプの趣旨をご理解下さり、参加いただいた保護者の皆様、そして協力いただきました阿南のスタッフの皆様にお礼申し上げます。