ハワイアフタープログラム
3月28日~29日にかけての1泊2日、六甲山YMCAにてハワイサマースクールに参加したメンバーを対象にアフタープログラムを実施しました。
12名の参加者が集い、ハワイでの学びやその後、家や学校でどのように過ごしているのかを確認するとともに、久々にSSTワークを行ないました。
阪急六甲駅に集合し、タクシーで六甲山YMCAを目指します。料金はもちろん割り勘で。ハワイで割り勘を学んだ人はそのルール(料金をいつ、どこで、誰が割るのか)を思い出しながら、誰が助手席に乗るかを決めていました。
六甲山YMCAに到着したらまずはオリエンテーション。スマホやカメラ、本などの娯楽道具をこの1泊2日、どう取り扱うべきか、ルールを決めました。指導者が預かれば早い話なのですが、自分たちでルールを決めることや自分の手元にある中で誘惑と戦うかが練習になるからです。預かってしまうと「失敗なき成功」となるため、家などでは活用しづらくなります。
まずは参加者全員になぜそのような話をするのか、社会に出てからのことも踏まえて説明し、そのあと部屋のグループごとに話し合いをしてルールを決めてもらいました。
娯楽ツールに興味関心の薄い人にはたいしたことではない問題ですが、日頃から手放せない人にとっては死活問題。さわろうと思えばさわれる環境の中で自分たちの決めたルールをどう遂行できるか、頑張りましょう。
これは価値観の違いですが、考え方が違っても相手の苦手さや困り感に仲間が寄り添うことも練習であり学びです。このような話し合いの場はハワイでは頻繁にあったため、とても懐かしい光景でした。
話し合いが終了したら昼食タイム。集合当初は少し緊張していたメンバーもこの食事のときにはすっかりハワイで過ごした雰囲気に戻っていました。
さあ、午後から本格的にプログラムに入っていきます。
【自己紹介、ハワイでの学び、現在の様子の確認】
まずは1年目、2年目で知らないメンバーもいるため、自己紹介からスタートです。この自己紹介も学生と社会人では意味合いが大きく異なってきます。その点も説明した上でワークシートに記載してもらいました。
続いて、現在の状況やこの後どのような未来を歩みたいかを確認しました。そしてハワイでそれぞれが学んだ内容を参考にグループを編成し、どうしてこのメンバーでグループになったのか、その意味についても考えてもらいました。「成長チーム」「柔軟チーム」「話を聞こうチーム」「自制心チーム」など、色々な意見がでました。最後にこのプログラムでどのようなことに気をつけるべきか、目標を考えました。
次に今日の夜の懇親会でするゲームを各グループで考えました。年齢も学年も理解度も違う人たちが集まっています。どのようなゲームであればみんなが楽しめるか、これも将来役立つ考え方です。各グループ、色々と試行錯誤していました。
わからないことは適宜質問をします。困ったままだと時間ばかりが過ぎてしまいます。ゲームを考案したチームは指導者にプレゼンします。
自分たちで考えた内容でも指導者から「こんな時はどうするの?」と指摘を受け、何度もプレゼンしていました。このようなやり取りが忍耐力や試行錯誤する力を促し、その積み重ねが行動調整につながっていきます。
【ハワイのビリー先生とのスカイプ】
みんなが六甲山YMCAに集っていることをビリー先生も知っているため、スカイプを使って久々の再会を果たしました。
頑張って英語でやり取りする人もいれば、英語が難しい人のため、ぺ先生に通訳のフォローをお願いする人もいましたが、自分が頑張っていることを話したり、質問するなどあっという間に時間が過ぎました。
【お鍋を囲んでの夕食】
久々に集った仲間とお鍋を囲んでの夕食。しかし、ただ食べるのではなく、将来を見据えて、他者と気持ちよくお鍋を囲む際のマナー「お鍋7か条」を事前に考えました。「取り皿を近づける」「自分の箸でとらない」「バランスよく食べる」「食べる事に夢中にならない」など、日ごろ経験していることを出し合い、確認しました。
今回の材料はこれ! 六甲山YMCAにお願いして特別にセットしてもらいました。(これは指導者用2人前です)
鍋ができあがるまで、覚えたての手品を披露するメンバーも・・・。
指導者もメンバーに負けていられません。いかに美しく作れるか、勝負しました。
そんな指導者を偵察に来くるメンバーも・・・。
お鍋の完成!! いただきまーす。
もちろん〆の雑炊まで楽しみました。
夕食後は、お楽しみの親睦会です。
【親睦会】
グループごとに考えたゲームをそれぞれ出し合いました。ハワイのビーチハウスに宿泊した時に行ったゲームを披露するグループもあり、楽しさの中に懐かしさも感じる時間でした。
【野外炊事】
2日目、午前は野外炊事を行ないました。ぺ先生手作りの似顔絵カードを使って新しいグループの発表です。
ハワイサマースクールではプログラムごとにねらいが変わるため、グループもその都度変わっていました。懐かしのルールです。
今日の野外料理はダッチオーブンを使っての丸鳥の蒸し焼きです。ダッチオーブンの取り扱い説明を聞いた後、グループに分かれて調理開始です。
火つけの準備ができてある程度火が安定したら、丸鳥の下ごしらえです。
丸鳥1羽はさすがに迫力があり、調理に少し抵抗を示すメンバーもいましたが、それはそれで理由を他のメンバーに伝えることも大切なスキルです。みんな同じ力でなくても、グループで適材適所をいかして作業することがねらいとなります。さあ、1時間くらい熱していきましょう。
熱している間、少し休憩タイム。それぞれ春の暖かな日差しの六甲山でくつろいでいました。
これは懐かしのヨガタイム。ハワイで早朝のトレーニングでしましたね。
さあ、1時間が過ぎました。中はどうなっているでしょうね・・・。
なかなかいい感じです。包丁でさばいていただきました。
【2日間の振り返り】
野外炊事の片づけをみんなで済ませたあとは、2日間の振り返りをしました。どのような学びがあったか、これから何を意識していくべきか、メンバーのことばを受けて、それぞれに指導者からフィードバックしました。
ハワイサマースクールではこの1日の流れを14日間行いました。アフタープログラムは1泊2日のため、とても短い時間でしたが、よい笑顔、そしてたくさんの学びを確認することができました。
またみんなで集まれることを楽しみにしています。メンバーのみんな、それぞれの道で自分なりの歩き方で頑張ってくださいね。いつもYMCAで応援しています。