大阪YMCAサポートクラス

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サポートグループ「就学以降の子どもへの支援の考え方」

3月23日(土)、今年度3回目のサポートグループを開催しました。

サポートグループとは、サポートクラスに在籍する保護者を対象とした勉強会で、年に2~3回開催しています。今回はサポートクラスだけでなく、YMCAの他のプログラムや学校に在籍する保護者、ならびに紹介を受けた方もお越しいただきました。大雨の中でしたが、40名を超える方にご参会をいただき、ありがとうございました。

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今回は「就学以降の子どもの支援の考え方」をテーマに、大阪YMCAサポートクラスの講師の加藤義弘(言語聴覚士)道盛美穂(言語聴覚士)の2人から話をしました。加藤は堺市、道盛は神戸市を中心に巡回や助言を行っています。クラスでの指導や巡回から見えてくる視点で、それぞれの年齢で何を大切にしていくべきかを話しました。

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就学してから学習面や集団活動に心配や不安がある場合、「今」だけでなく「少し先の未来」を見据えた対応が大切になってきます。学習のつまずきは登校の意欲の低下や不適応にも影響する場合があります。また、高学年ではより対人関係は複雑になり、ソーシャルスキルも大切になってきます。
中学校以降は「自分の特性の受け止め方」「告知」「進路選択」など、自分らしく上手に大人社会でいかに自立できるかの考え方が必要になります。「得意な面を伸ばすこと」も大切ですが、「苦手なこと」を少しでも軽減できれば、将来の選択の幅も広がりをみせてきます。

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高校以降では、義務教育期間の悩みに加え、「アルバイト」「運転免許」「手帳の有無」「雇用形態」「自己管理」「詐欺被害」「男女の性別による悩み」など、進む進路によっても悩みは多岐にわたります。しかし、先の未来を知ることで、その時になって考えるのではなく、早めから対策できることも多くあります。

今回の話では「先の未来を知ることで今からできることを考える」をめあてとしました。考え方次第で様々なことに取り組めるため、2時間30分という長い時間でしたが、保護者の皆様は熱心に耳を傾けてくださりました。

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参加された保護者の皆様からは、以下の感想をいただきました。(アンケートより抜粋)

・現状の理解ともに、将来についても考えが及ぶような内容で、考えが広がりました。

・自己理解の大切さを痛感しました。

・親もまた、自分の行動を変えないといけないと思いました。

・娘にできるサポートや障害告知についてのタイミング、リスクについて学びになりました。

・経験談も含め、中学校以降の未来を知ることができて、良かったです。

・自己理解から全てが始まるのだなと思いました。それと同時に思春期に入り、親の話は聞けないことも多いので、相談できる第三者を見つけたいと思いました。

・まさにこの1年悩み、親子それぞれに悲しんだり、もがいたり、苦しみながらもがいてきました。改めて娘に、この1年学校生活をよく頑張ったことをしっかりとたくさんほめたいです!!!

・我が子に当てはまる話が多くてとても勉強になりました。やることはまだまだ山積みですが、できることからやっていくことが大切ということを心に入れて親子で成長していけたらと思いました。

・成長に合わせた支援についてお話が聞けたので、今後自分達両親が子どもに対してどう関わっていったらよいか、想像しながら考えることができました。

・やはり親子共々、信頼できる相談者を見つける事が大切だなと思いました。「今」から出来ることはまだまだある...という言葉を信じて、頑張っていきたいと思います。

・春から高校生になりますが、思春期の子を持つ親の心構えが知れて良かったです。

・自己理解は他者評価の集まりでもあるということ、改めて響きました。できていることをできていると認める声かけを、これからも心掛けていきます。スマホも先週購入したばかりで、どう活用していくのかとても参考になりました。将来の仕事のこと、大人になるということ、親の接し方が大事だと思って接していますが、これからも心に留めていきます。

子どもの成長とともに悩みは変わっていきます。これから先の中学、高校、就職、告知などのお話を聞くことができ、少し気持ちが楽になりました。成長は短期間で見えないことが多いとおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思います。6年間のサポートクラスでの積み重ねが今の子どもの姿に繋がったのだなと感じています。

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サポートクラスは保護者の支援も大切にしています。このような機会が少しでも保護者の皆様の安心と今後のお役に立てれたならうれしく思います。
お忙しい中でのたくさんのご参加、ありがとうございました。