「印象を高めるコツ」講座
8月7日(木)~8日(金)の2日間、中学生~高校生を対象に「印象を高めるコツ」講座を開催しました。このプログラムは大阪YMCA国際専門学校ホテルビジネス専門課程(https://osakaymca.ac.jp/college/Course/hotel-course.html)の3人の先生方に全面的に協力をいただき、サポートクラスと表コミの生徒が参加しました。
【講座1日目】
先生の紹介の後に、参加者も自己紹介をし、最初の印象をアピールしました。
さあ、2日間にわたり、学びと実践の始まりです!
講座①「印象を高めるコツ」
最初は座学です。新しいことにチャレンジするための心構え、そして講座の目的を確認していきます。
印象を高めるためにはいくつかのコツがあります。第一印象はほんの10秒ぐらいで決まってしまうことが多く、視覚的情報が半分以上を占めます。相手が抱く印象や考え方を変えることは難しくても、自分を変えることは努力次第で可能になります。まずは自分の意識を変えることの大切さを学びました。
大人が聞いても十分学びになる内容で、参加者は一生懸命、大切な箇所をメモしていました。
実際にホテルビジネス専門課程の学生の皆さんの写真を見ながら印象を高めるポイントを確認しました。
また、眼鏡を変えるだけでもその人の印象が変わることを目の前で実践してもらいました。
続いては「立ち方」「礼」などで、印象を高めるコツを練習しました。
自分ではかなり角度をつけているつもりでも、角度が浅いことはよくあります。何度かチェックを受けて自分の感覚を修正していきます。
慣れてきたら全員でそろえてみました。
講座②「面接練習」
先ほどの学びをいかして、面接練習にも応用していきます。
アルバイトの面接という設定で台本をもらい、全員で読み合わせをしていきます。
続いて、自分が話している様子をipadで映し出し、台本を読みながらも上手に表情が作れているかを確認します。
さらに、採用者はどのような点を注意して見ているのか、チェックシートに目を通し、何度か自分でリハーサルを行い、最後に「採用者」「応募者」にわかれてロールプレイを行いました。
シナリオがあると言うべきことがわかるため、その安心感からか、みんな声が大きく、上手に話すことができていました。1日目はこれで終了です。
【講座2日目】
講座③「キャリア形成」
この時間は少し視点を変えて「キャリア形成(人生設計)」を考えます。「自分は何歳まで生きてみたいか」という未来の話から徐々に時間をさかのぼる逆算の考え方で自分の夢ややってみたいこと、成し遂げてみたいことを考えました。
続いて、大谷翔平選手のマンダラチャートを参考にして、自分の願いを視覚的に具体化しました。
自分の願い、思いを表現することはとても難しいことですが、このように視覚化することで少し考えが整理されていました。
講座④「接客体験」
最後はホテルのレストランを想定した接客体験です。
まずは座学で大まかな流れを理解します。
次に1日目に行ったお辞儀を再復習しました。
さらに「自己紹介リレー」や「ひとことプラス」というグループで話す練習をして、本番に臨みます。
さあ、いよいよ最終課題、接客体験です。
レストランの入り口でお客様をお出迎えして、席までご案内し、メニューを渡すという流れです。
タイミングを見計らい、オーダーをとりに行き、注文をメモしたら間違いがないか復唱し、最後にメニュー通りの食事を運びます。これを役割交代をしながら練習をしました。
初めての体験にドキドキしながらも、これまで学んだことを意識しながら多くの先生たちが見守る中、参加者は頑張って取り組んでいました。
今回の体験を通じて、参加者は
「実際にやってみると、接客の大変さがよくわかりました。」
「話したことのない人と話してみて、自身の学びになったことが多かった。人と出会うよさを知ることができた。」
「人に気をつかえる人になりたい。」
「プリントワークやロールプレイを通じて、自分の内面を具体的に知ることができた。」
「ホテルの接客体験が人への丁寧な関わり方を考える参考になった。知らない人とかかわることは、とても緊張することがわかった。」
「第一印象の考え方がわかった。」
「礼というのは、ただ礼をすればよい訳ではなくて、注意深くするものだと思った。」
などの感想を述べていました。
大阪YMCAは多くの事業を展開しており、働く職員は様々な専門性を有しています。これからも子どもたちの未来に役立つプログラムを企画し、提供していきたいと考えています。参加者の皆さん、2日間の学び、お疲れさまでした。
最後に、今回のプログラム開催にあたり、子どもたちの成長のために協力を快諾していただきましたホテルビジネス専門課程の先生方に心からお礼を申し上げます。