大阪YMCAサポートクラス

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第3回保護者勉強会「大学での支援を知る」

10月4日(土)、5・7月に引き続き「第3回保護者勉強会」を実施しました。今回のテーマは「大学での支援を知る」です。

今回はサポートクラスの保護者だけでなく、YMCAの他のプログラムや学校に在籍する保護者、ならびに紹介を受けた一般の方もご参加いただき、定員60名に対して90名近い申し込みをいただきました。当日も会場がいっぱいになるほどの保護者がYMCAに集い、共に学びの時間を持ちました。

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今回は、教育相談コーディネータやスクールカウンセラーとして長年様々な場所でご活躍されている立命館大学特任教授の中村健先生にご講演いただきました。講演では、最初に障害者への教育的支援の推移や2024年度より努力義務から義務化となった合理的配慮についてお話いただき、その後、中村先生のご経験を元に、大学での支援の現状をお話いただきました。

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中村先生ご自身が、1人ひとりの学生との対話やコミュニケーションを大切にしながら、大学での支援の仕組みを築いてこられたこと。その過程でのご苦労や、仕組みづくりの難しさ、そして、チームとして連携することの必要性について、具体的なお話を伺いました。また、障害の有無に関わらず、すべての学生にとって学びやすい環境を整える「ユニバーサルデザイン」の重要性についても、分かりやすく教えていただきました。

何より心に残ったのは、支援とは「受ける」ものではなく、「共に創る」ものであるということです。学校との連携の大切さを改めて実感しました。中村先生のお話を通して、時代の変化とともに大学での支援体制が進化し、より手厚くなっていることを強く感じました。

また最後には、アサーションについても教えていただき、対人関係のスタンスについても学ぶことができました。

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次回の保護者勉強会は、2月14日に開催予定です。第4回目は、「学校との連携」をテーマに特別支援教育士SV・公認心理師・サポートクラス主任の新田展子が担当します。

当日は、実際に学校と連携をされてきた保護者の方にもお越しいただき、生の声を聴いていただきながら勉強会を進める予定です。ぜひ多くの保護者の皆さまのご参加をお待ちしています。


【参加者アンケート(一部抜粋)】

  • 大学でも色んな支援をしてくださる所があるのだと初めて知りました。社会へ出て行く前の学生のうちに色ん な困り事を解決して行くためのスキルの練習の場をサポートして頂けるのは本当にありがたいです。
  • 今まで大学で障害者支援があるということさえ、知らなかったです。入学前後、進学後にサポートを得られることに驚き、少し安心をしました。子どもの4年後の大学進学について非常に参考になりました。
  • 中村先生の講演、とても胸に響き参加出来てよかったです。
  • 今回は一般の保護者にも門扉を開いてくださいましたこと、心より感謝しており ます。息子はてくてくクラスで学んだことを活かして、何とか中学、高校と無事に過ごすことができております。大変 なことが決して無いわけではありませんが、困りごとがあればその都度親子で相談して乗り越えております。 恐らくてくてくクラスで 6 年学んだことで、親の私も成長できたからだと思います。
  • 発達障害の生徒に対する大学での支援を、こんなに熱心にしてくれる先生が居るのだと、心強い気持ちに なりました。
  • 大学でどのような支援体制やプログラムがあり、またどのような理念から考えられ、運営へ、現実との折り合 いや具体的なエピソードや課題をお話しいただけてとても感銘を受けました。対人関係、共に創り出していく という姿勢について、今までの自身のあり方を振り返りました。学校や先生との関わりや、子育てだけでなく、 親の介護についてや自分の生き方について重ねて思いながら、アサーションについても考えました。
  • 中村先生のお話から情熱が 伝わってきて、何度も心が震えました。幸い、我々の息子はチーム体制での支援の真ん中にいる有難 い環境で、それは本人と家族と、その時々でサポートしてくださった方々(YMCA の皆さんもです)とで創り 上げてきたものです。改めてこれまで関わってくださった皆様、頑張ってくれた本人に感謝します。そのことを 愛がこもった言葉と図で説明してくださったおかげで、これからも彼の成長に合わせて自立に向けた支援を していくための道標を見つけることができた思いです。
  • 進学するほど支援はなくなってしまうと思っていたので、大学でもこういった取り組みをされていると知ること ができて安心しました。