大阪YMCAサポートクラス

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ステップアップクラス 日帰り就労体験

3月30日~31日の2日間、ステップアップクラスの中学3年~高校3年までを対象として、「日帰り就労体験」を行いました。

1年間、クラスで学んできたことを他の場所でも上手に実践できるかを試すために、毎年、年度末に実施しています。

例年は1泊2日で行っていますが、コロナの感染予防を考え、今年は堺市立青少年の家にて日帰りの2日間で行いました。

日帰り就労体験はアルバイトを想定していますので、現地集合、現地解散が基本となります。最寄りの泉ヶ丘駅から1時間に数本のバスを乗り継ぎ、集合時間までに到着することも練習としています。

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まずはオリエンテーションからスタートです。1日のスケジュールを確認した上で、日帰り就労体験をする意味、そしてどのような項目のチェックが入るかを事前に学びました。

そして、青少年の家のスタッフが名前を呼びやすいようにゼッケンの準備をして、いよいよワークがスタートです。

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ワーク①「館内清掃」

館内の指定された部屋を清掃します。説明を聞き、限られた時間の中で複数の部屋をどう分担して、効率よく作業をしていけばよいか...。

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見えないところの汚れにどう気づけるか、掃除は本当に奥が深く、そして様々な学びを与えてくれます。学校の掃除とは違い、一定の時間、働き続けることも練習となっています。

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どうすれば効率よく作業をこなせるか、時々スタッフから助言をもらいながら作業を進めていきます。働くということは、単に作業するだけでなく、言動や態度、向き合う姿勢など、様々なことに注意を払わなければいけません。また、注意を受ける時の態度も大切になってきます。
最初は一か所に固まって見よう見まねで作業をしていたメンバーたちも、徐々に分散し始め、それぞれが積極的に役割をこなしていました。

ワーク②野外炊事場の整備

昼食をはさんで午後からは野外炊事場でウッドデスクの組み立てや塗装を行いました。
作業が大きく2つあるため、立候補制で2グループにわかれて開始です。

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汚れやキズを紙やすりでこすり、表面を滑らかにしたら、塗装をしていきます。「なぜこの作業が先に必要なのか...」、仕事ではそのような意味を正しく理解した上で作業することが失敗を未然に防ぐ手立てにもなります。

こちらはウッドデスク組み立てチームです。

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説明書を読みながら、パーツを紛失しないように気をつけて作業していきます。電動ドリルなどの工具も使うため、どのように扱えばよいかも考えながら進めていきます。
また、工具の数に限りがあるため、手が空いている人はただ待つのではなく、この場で他に何ができるかを考えて行動していました。

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こうして1日目の作業が終わり、研修室に戻ってから、1日の振り返りと事前に提出してもらった履歴書のチェックを行いました。作業が終わって体は疲れていますが、まだまだ別のワークが続きます。

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履歴書のチェックでは、見本と見比べ、誤った記載を自分で気づき訂正することや、自己アピール等の記載内容をスタッフの前で説明するなどの練習を行いました。



2日目、時間通りに全員が集合し、朝のミーティングを終えたら、さっそく作業開始です。

ワーク③「館外清掃と花壇の整備」

青少年の家の外周を歩き、どこにゴミが溜まりやすいか、昨日の清掃の復習を兼ねて行いました。「見えないところをどう気づけるか...」、大切な視点です。

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続いて、花壇を新しく増設し植える作業と、雨がこれから増える季節に備え、側溝にたまった枯れ葉や泥を除去する作業です。

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説明を聞いて、個人個人が勝手に作業するのではなく、まず全員で話し合ってイメージを共有し、そこから段取りを組んで作業していきました。

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多くの人が一か所に集まるのではなく、効率性を考え、他のメンバーは側溝の作業に取り掛かりました。

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ワーク④「倉庫整理とその他の作業」

昼食を終え、これまでに依頼されている作業の中で、倉庫の整理、花壇の花植え、側溝の掃除、館内で未清掃の部屋等が残っています。それぞれグループを組んで分担し、限られた時間の中で終わらせていきました。

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倉庫整備では、1年間分の破棄する書類等を運搬するために、公用車への積み込みをしました。

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倉庫の整理が終わったグループは館内で未清掃の個所に取りかかります。

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1日目の学びをしっかり覚えており、複数人が一か所に固まらないように、そしてどの部分に汚れは溜まりやすいかを考え、材質によって掃除の仕方には気をつけ、素早く作業しました。

外では花壇を終えたグループが側溝の掃除に取りかかっていました。

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永遠と続きそうな長い側溝をどう向き合うか...。スタッフがメンバーに伝えたのは、「短距離走ではなく、上手にマラソンを走るようにペース配分に気をつけ、適度に休憩をはさみながら作業を行うこと。なおかつ、周囲から見て休憩が多いと思われない態度や振る舞い。」という長い助言でした。それを上手にクリアしてくれました。

すべての作業が終了後、2日間の振り返りと作業に対しての対価をもらい、館長から労いのことばをいただきました。

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作業をやり終え、晴れ晴れとした表情、そして1日目と比べてみんなの背筋がきれいに伸びているように見えました。

2日間のワークを通じて自分の強み、そして今後、より工夫できる点がわかったと思います。継続生はまた学びの1年が始まります。大人社会に向けて、様々なことをクラスで学び、家庭や学校生活で実践しましょう。卒業生はぜひ、次の進路先でアルバイト等を通じて、経験を積み重ねてください。

最後に、活動の趣旨を理解くださり、貴重な就労経験に全面的にご協力いただきました堺市立青少年の家のスタッフの皆様に感謝申し上げます。