イベント
3Y合同研修会 第2回目開催
12月12日(日)に第2回3Y(神戸・大阪・奈良)合同研修会を大阪YMCAにて行いました。
この研修会は各YMCA内の研修と違って、他のYMCAの取り組みや情報を積極的に取り入れるねらいがあります。
前回に引き続き、サポートクラスの指標作りが主なテーマとなり、「ベース学習」「幼・小学校のSST」「中学生以降のSST・LST」のグループに分かれて講師間でグループディスカッションをしました。
久々に講師が集うため、まずは恒例のアイスブレーキングからスタートです。今回は神戸YMCAの若手の先生が自らアイスブレーキングを志願してくれました。
最初のゲームは「好きなものビンゴ」です。講師が互いに自己紹介する中で好きな食べ物を教え、それを名前と一緒にビンゴシートに書いていきます。
少し緊張しながらも、好きな食べ物を言い合うと、自然と笑顔が増え、「え~、そうなんですね!」と共感する場面が多々ありました。
すべてのマスをうめた人から着席して、いよいよビンゴのスタートです。ビンゴ中は「おー!」「あぁ・・・」と歓喜と落胆の声が飛び交いました。
続いてはアイスブレーキングのメインとなる「模写ゲーム」です。廊下にセットされている事物をグループの1人が見に行き、教室に戻って他のメンバーにその様子を伝え、画用紙に描いてもらうゲームです。見に行った人の適切な表現力と描く人のセンスが問われる難易度の高いゲームです。
各グループ、伝え方を試行錯誤しています。廊下にセットされた事物は1つだけでなく、色々なものが重なり合って置いてあるため、どう表現してよいか、皆さん迷っています。
描くことを担当する人以外は見に行けるので、記憶する場所を分担するグループもありました。
完成した絵とモデルはこんな感じでした。中心に見える絵が一等賞でした。一言で表現できない内容に、表現の苦手な子ども達と同じ気持ちになれた時間でもありました。神戸YMCAの皆さん、アイスブレーキングをありがとうございました。
さて、和やかな雰囲気になったところで指標作り開始です。
「ベース学習」はその名のとおり、学習のベースとなるスキルの向上を目指したグループです。
前回はことばについての発達段階のおさらいと音韻や語彙、文法などの学習要素をカテゴリーに整理しました。あとは教材とリンクしていく作業となります。その他にも数や視知覚に関する要素や指標についても論議し、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
普段、学習に携わる講師同士で意見交換もでき、充実した時間となりました。
こちらは「幼・小学生のSST」グループです。
このグループでは前回、どんな要素がこの時期に必要であるかをあらためて洗い出し、講師間で共有しました。今回の研修会ではチェックリストを作成し、現場に反映できるようにする取り組みが行われました。互いに資料に目を通し、スキルを精査してまとめてく作業に難しさを感じながらも真剣な表情で議論が交わされました。
こちらは「中学生以降のSST・LST」グループです。
このグループは3Y指標作りで一番広範囲を取り扱うため、どうまとめていけばよいか、試行錯誤の繰り返しでした。先ほどの「幼・小学生のSST」の内容を受け継ぎ、実際にプログラムを立案することで、ある目的に対してどのスキルが本当に必要なのかを試験的に行ってみることになりました。
こうして3つのYMCAが連携することは子ども達を取り巻く支援体制としても大きな意味を持ちます。この3Yの連携をきっかけにさっそく12月25日から2泊3日で3Y合同のLSTを意識した高学年以上を対象としたキャンプを実施します。違う地域から集まった子ども達が古民家を利用してどんな集団生活を過ごすか、今から楽しみです。
次回の3Y合同研修会は2011年の3月です。各YMCAの講師の皆様、お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございました。