てくてくクラス
柔軟に考える力の芽
自閉症スペクトラム障害の子ども達は想像性に弱さが見られます。そのため、自分の考えにこだわりがあったり、気持ちの消化に難しさが見られます。また、答えが明確でない課題(自由に書いてみよう など)に取り組む事も苦手です。
あるクラスでの一場面・・・。
A君は想像して考えることが苦手です。だから、「何があったのだろう?」という課題になると、空想の中でその背景を考える事が苦手でした。しかし、毎週の課題の中で自分の考えの固さに変化が現れてきて、今まで「分かりません」と言っていた課題も、「しかたない。こうなったら、必殺技で書くしかない。」と言って、苦手な課題に向き合うことができました。
提示された課題に対して、「無理です」とやる前から言ってあきらめるのではなく、時間内に試行錯誤しながら何らかの答えを出せる力はこれから先の未来で大きな力となります。その力はいきなりできるのではなく、小さな積み重ねの中でゆっくりと育まれていきます。その芽が見え始めた瞬間でもありました。よく頑張りましたね。