第1回 保護者勉強会(保護者会)
2025年6月14日(土)、今年度1回目の保護者勉強会(保護者会)を開催しました。
今年度も大阪教育大学名誉教授でサポートクラスのスーパーバイザーの竹田契一先生からお話をいただきました。
保護者から事前にお聞きしていた質問に答えていただきながら、発達特性についての理解をわかりやすく具体的にご教示くださりました。
また、子どもの成長に合わせて目立つ特性や対応、進みたい未来に向けて早くから取り組むべきこと、進学で気をつけるべきポイント、告知について、投薬について、多くの最新情報なども教えていただきました。
雨の中の開催でしたが、多くの保護者の皆様にご参加いただき、ありがとうございました。
<保護者の皆様からの感想(一部)>
・聴覚過敏の特性の再認識など、苦手の原因はここにあるかもと考えて、実践してみて、子どもの自信回復につながれば、また新たな道が開けるかなと思います。諦めずにいれるきっかけに毎回なっています。
・今まで、本や経験から学んだ発達障害に関する知識が、ひとつなぎにまとまり、頭の中がややスッキリとしました。学校の先生に支援してもらいたいことの具体策に行き詰まっていましたが、2つほど対策が見つかりました。(①先生に分からない時のサインを出す練習。②高3までに協調性を身につけさせること。)
・子育てにおいては、どうしても先回りして、あれしたら?こうしたら?と言ってしまい、本人の自己決定を待てない時があり日々反省です。仕事においても、今日の話は自身の学びとなりました。
・子育ての目標に「特性を理解し、子どもが楽しく豊かな人生を送れるようにサポートすること」とあり、心に響きました。
・命令、否定語を極力使わず、お風呂 見てきて等 具体的ではないお願いはしない...。すべき事を認識できたのですが、実践には難しさも感じています。しかし、親がモタモタしている間に子供はあっという間に成長してしまうので、1日一回 命令、否定語を使わないから始めていこうと思います。
・デジタル薬のお話には驚きました。発達障害の全貌が明らかにならない中、困りごとに対してのアプローチが色々な方面で研究されていることがわかりました。周りのあたたかいまなざしと障害への理解があるのとないのとでは、本人の過ごしやすさが格段に違います。理解があれば集団生活にも怖がらずに参加できるのにと残念です。学校はもちろんのこと、世間的にもさらに理解が進んでいくよう願うところです。
・一般的に出回っている発達障害専門書のようなありきたりで表面的な内容ではなく、経験に基づく具体的な発達障害の事例と対応が知れました。
・深い知識を得ることができ、今後の育児に活かせると前向きな気持ちになることができました。自分の子どもの特性や対処策を段階的に書くにする方法が盛り込まれていたので、普段の生活で活用してみようと思います。
・新たに知ることはもちろん、言葉で説明できない何かがわかったような気がします。私のような親だけでなく色々な方、特に先生方に聞いていただきたいと思いました。
・特性への気づきは集団で始まるとのことでしたが、本当にそうでした。特性に気づいた頃のことを思い出しながらお話を聞きました。毎年竹田先生のお話を聞く機会があったことで、子どもへの接し方やどうしてそのような行動になるのかなど、たくさんのことを知ることがでました。知ることができたから、ここまで育ててくることができたと思います。
・最新情報、発達障害児目線での困り感や関わり方の実際を、ポイントをおさえて説明していただけたので深い理解に繋がったと思います。我が子の謎だらけの行動にストレスを感じていましたが、行動の理由が分かり、心が軽くなりました。今回の講演で様々な事例を聴いていると、自身が関わっている児童の顔がたくさん浮かんできました。日々集団生活や学校での学びに困りながら頑張っているんだなぁと思いました。これからも理解し寄り添っていきたいと改めて思いました。特性のある人が人口の2割は存在...であれば、やはり教育現場をはじめ、社会のあり方が変わる必要性があるのかも...と思いました。
サポートクラスでは年に4回、このような保護者勉強会を開催しています。次回は7月12日(土) 14時~「中学卒業後の進路について」というテーマで開催します。
ご参加をお待ちしております。