サタデークラブひかり 9月例会
9月21日は、約2か月ぶりの「ひかり」の活動日でした。
近ごろ、台風や大雨などの自然災害が相次いで起きています。
今回の「ひかり」の活動は、今月(9月)が防災月間であることも踏まえて、
・防災についての正しい知識を身に付けること
・もしものときの行動を考えること
・もしものときの自分の気持ちを想像し、落ち着かせる方法を考えること
を目標に行いました。
初めは防災についての○×クイズ。
ゲリラ豪雨や雷が起こった時の行動について考えました。
ここでは、"どうすべきか"だけでなく、"なぜ、そうすべきなのか"も考え、説明してもらいました。
次々に意見が出てきましたが、答えがわかっても先に言わずに手を上げること、他の人の意見も最後まで聞くこと(!)をリーダーが伝えます。
次は、災害時の自分の気持ちについて考えます。
「ドキドキ・わくわくする」「イライラする」「不安になる」「泣きたくなる」...
全ての選択肢に共感し〇をつける子、災害時の状況を想像できずに悩む子など、様々です。
昨年、停電を経験したときの記憶をもとに、リーダーと一緒に考えた仲間もいましたね。
気持ちを落ち着かせる方法の考え方もそれぞれユニークでした。
Aさん :「ぼくはゲームするねん!」
リーダー:「そっかぁ。でも使っている間に充電が切れちゃうかも...。そうしたらどうする?」
Aさん :「えっとなぁ...一回大声でわーって言う!」
リーダー:「なるほど。大声が出せそうな場所やったら、それもひとつの手かなぁ。」
できるだけ色んな状況を想定して考えてもらえるよう、リーダーが声掛けしていきました。
停電時を想定した活動をするため、ここからは隣りの暗い部屋に移動して行いました。
ここでは、①灯りの確保、②節水の方法、③食事の準備を体験します。
教室移動、暗い部屋...ワクワクしたり不安になったりしそうなシチュエーションですが、先程のワークの内容をふりかえりながら、気持ちを落ち着かせて行動します。
まずは、懐中電灯にビニール袋を被せて、手元を明るくします。
ペットボトルの水に牛乳を入れる方法も紹介しました。
次は、ペットボトルに小さな穴を開けて作る「ペットボトル水道」をみんなで用意し、実際にこれを使って手を洗いました。
最後は常温の水を使って作る、「水出しカップ麺」。
暗くて目盛りが見えづらいですが、各グループ、協力しながら水を入れていましたね。
カップ麺が柔らかくなるまでは少し時間がかかるので、明るい部屋に戻って次のワークをします。
部屋を出たとたん、「あー安心するー」と言う声が聞こえてきました。その気づきを大切にしてほしいなと思います。
「標識クイズ」では、普段よくみる標識にどんな意味があるのか、みんなで考えました。
「避難場所」と「避難所」の違いなども学びました。
学校の授業で習った子もいるようで、みなさんいろんな標識をよく知っていましたね。
さぁ、お待ちかねの水出しカップ麺。
「ちゃんとやわらかくなってるー」「水だと麺が絡まって取りにくいよ」とみんな興味津々です。
「おいしい!」「でもあったかい方がおいしいやん」「たぶん停電のときはこれがめっちゃおいしく感じるんやで」と話している仲間もいましたね。
さて、今回の「ひかり」では、楽しみながらみんなで防災について考え、また、自分の気持ちを落ち着かせることを意識しながら行動することができましたね。
自分の気持ちの変化に気づくこと、時には自分の気持ちにブレーキをかけることは、災害時に限らず、普段の生活においても大切なことです。
これからも「ひかり」の活動を通して、一緒に楽しく学んでいきましょう。