野遊びクラブ
野遊びクラブ2月例会 in 焼け石ヶ原
2月27日(日)、今年度最後の野遊びクラブを行いました。雨が心配でしたが当日はみんなの祈りが通じ、春を思わせる陽気な天気となりました。
今回も三菱商事株式会社より人材支援として、2名の社員の方に子ども達のサポートのご協力をいただきました。ありがとうございます。
当日の朝、阪急梅田駅に集合し、阪急神戸線と今津線を乗り継ぎ、まずは逆瀬川に向かいます。
1か月ぶりの野遊びクラブのため、車内ではリーダーが間に入らなくても1年を通じて仲良くなった友達とお話タイムの姿をたくさん見ました。1年かけて友達の輪が広がっていきました。大きな成長です。
電車好きにはたまらない連結部分の車掌室に集まって話をし始める高学年グループも・・・。
色々な過ごし方をしているうちに逆瀬川に到着です。
移動の仕方も、公共のマナーが身につき、リーダーが注意しなくても1列になって移動できています。さすがですね。
逆瀬川から阪急バスでエデンの園へ向かい、少し歩くと焼け石ヶ原に着きます。
最初はきれいに舗装された道を歩きますが・・・
徐々に砂利道になっていき・・・
枯草の道や道の跡が薄くなっている道を歩いてスタート地点に到着です。以前の芦屋ロックガーデンに似ていますね。今回の場所も同じ六甲山系で、かなり歩きますが芦屋ロックガーデンにもつながっているそうです。
さあ、ここからは道なき道を探検するチャレンジャー部隊に変身します。グループで万歩計を1こずつ持ち、ある歩数がカウントされたら1年の振り返りクイズをします。クイズに答えられるとポイントがもらえます。また道中に古井戸や古い民家、車などがあるので、それを見つける事ができてもポイントがもらえます。さあ、探検隊はどれくらいのポイントをゲットできるでしょうか?
まずはグループごとで相談タイムです。どの方角へ進むのか、だれ最初に万歩計を持つのか、話し合いやじゃんけんが始まりました。今までグループワークができていたあるグループでは、主張を遠慮していた子がグループの雰囲気に安心して、「1番に持ちたい」と言い、1番目が数名でる状態になりました。話し合いは平行線をたどり、じゃんけんも負けるのが怖いため嫌と言うため、「リーダーが順番を決めてもいい?」と聞くとみんなが納得したため、ようやくスタートしました。見かけ上、グループワークがうまくできなかった光景ですが、「自分の考えを主張できた」という大きな成長を見る事のできた一場面でした。
ここからは本当に探検隊気分を味わえます。前回の芦屋ロックガーデンではリュックを背負っての移動でしたが、今回はリュックもなく、手には軍手をはめ、軽快に体を動かせるスタイルで進んでいきます。
準備を整え、探検スタート! どんなところがあるかな・・・
いきなり森の茂みに突入!! 子ども達は口々に「ほんまにこの道行けるの?」と疑問の声。リーダーも「どうする? 進むか、戻るか、みんなで考えてみて!」と子ども達に考える事を促します。頑張れ!!
こちらは少し見晴らしの良い草原を歩いていますね。山頂からみんなの動きや安全も見守っていますよ! こちらもファイト!!
歩きながら振り返りクイズにも答えていきます。
こちらは岩山を登っていますね。ちょっと見えづらいのでズームイン!
わかりますか? 頑張って登頂しようとしています。もう少しズームイン!!
下から見ると・・・
こんな斜面です。四つ這いになり、ロープを使い、みんな必死になって全身で登っていますね。このような動きは体の発達にとても大切なことです。
ようやく登頂だ!! あと少しだよ! 頑張って! グループのみんなも見守ります。
木の根っこも上手に利用していますね。
見事登頂すると・・・
こんな岩だらけの光景です。
標高もあるため、慎重に歩いていきます。このような探検を午前を通じてたくさん行いました。
目的に到着してお昼ご飯を食べ、少し休憩がてら野遊びクラブの記念品づくりをしました。小さな板に各々が好きな絵を描いていきます。
なかには自然の色を作り出すために・・・
リーダーのアドバイスで木に炭を塗って、少し味のある色にする子もいました。おもしろいですよね!
そのほか、ちょっとした休憩時間は・・・
今回もグループで遊ぶ姿がたくさん見られ、春の陽気の中、とても微笑ましい光景でした。
今回で2010年度の野遊びクラブも終了し、6年生は卒業となります。そこで、6年生の卒業式も行いました。
ラブ校長(リーダー)より卒業証書の授与です。6年生としてよく頑張りましたね!
野遊びクラブで1年間の活動を通じて、「協力」「自己主張」「譲り合い」「助け合い」など、普段の学校生活とは違った自然というフィールドを利用して経験し、学んできました。グループワークが難しかった子ども達が徐々にグループ行動を意識し始めたり、自己主張するばかりではなく、譲歩したりと、2010年度のスタート時の4月例会から大きな成長を見る事ができ、たくさんの「できた」とたくさんの笑顔にも出会えました。時には泣いたり、怒ったりとハプニングもありましたが、すべてが成長という道につながっていると思います。ここまで楽しく活動できたのも、野遊びクラブの活動を温かく見守って下さった保護者の皆様のおかげです。ありがとうございました。
また子ども達の特性を理解し、ゆっくり丁寧に向き合ってくれたリーダーの存在も大きく影響しています。元気いっぱいに子ども達に触れ合い、熱心に勉強し、アドバイスを吸収し、すぐに活動に反映しようとするひたむきな姿勢は発達を専門としている私にとっても見習う事が多かったです。活動を支えてもらい感謝です。
2011年度は4月から新しいメンバーが加わり、スタートします。新しい出会いをスタッフ・リーダー一同楽しみにしております。1年間お付き合いいただき、ありがとうございました。