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イベント

海の達人サポートキャンプ(2泊3日 長編) 

7月23日(金)~25日(日)まで、徳島県にあるYMCA阿南国際海洋センターで、今年で4回目となる海の達人サポートキャンプを行いました。小学4年生~中学3年生まで、13名の子ども達が参加しました。天候もよく、海も透き通るほどよく見え、恵まれた3日間を過ごしました。

 

 

今年のキャンプは「自然に触れる」「考えて行動する」の他に、子ども達の「意思決定」に意識をおいています。自分で決めたことだから頑張れる、我慢できる、友達と協力できる。意思決定はライフスキルの中で重要なポイントになります。キャンプの中でやってみてどうだったか、振り返りを含め、自己を知る機会を増やしていきます。

 

意思決定はまず「キャンプに参加するかどうか」から始まります。そして今回のキャンプのテーマである「新しい一歩にチャレンジ」のとおり、宿泊を本島にするか、無人島にチャレンジしてみるか、自分とよく相談して決めます。

だからこのキャンプでは必ず、説明会とプレキャンプを実施します。説明会でキャンプの概要を聞き、自分が想像しているキャンプであるかを知り、キャンプ参加の意思を確認します。そして、プレキャンプでは宿泊をどうするか、食事は何を作るか、海のプログラムでは何をしたいか、プログラムの半分は子ども達が相談して決定します。この相談も13人いれば色々な意見が飛び交います。考えを貫き通すだけでなく、友達に譲ることや、自分の気持ちを切り替えること、キャンプの最初の試練ですね。

 

プレキャンプ

みんなで手を挙げて希望を言い合い、代表ジャンケンや多数決、話し合いで一つずつ決めていきました。

 

 

さあ、いよいよキャンプ当日です。参加児全員が元気に集合しました。

集合

リーダー:「今から出発するよ。 お別れは大丈夫かな?」
今年のキャンプTシャツは鮮やかな色です。遠くにいても発見できますね!

 

 

達人キャンプでは移動に観光バスは使いません。公共の交通機関を利用します。もちろん切符も自分達で購入します。だから事前に切符の購入のレクチャーもします。「行き先と運賃を確認してから券売機に並ぶこと」、伝えていても並んでいる途中で金額を忘れてしまって、並びなおし・・・。とくにややこしいのは小学生。子ども料金のため、小児のボタンを押すことが必須なんです! 何とかみんな切符を購入し、出発。

阿南までのルートは・・・、梅田⇒(地下鉄)⇒難波⇒(南海)⇒和歌山港⇒(フェリー)⇒徳島港⇒(バス)⇒徳島駅⇒(JR)⇒阿波橘⇒阿南国際海洋センターです。半日かけての移動、でも子ども達はウキウキです。

 

切符購入

子ども:「えっと、僕は小学生だから・・・、これか!」 フェリー乗り場で切符購入です。

 

乗船

通路を渡っていよいよ乗船! わくわくするなあ~!

 

船内1

A君:「あっ、動き出した。」
B君:「えっ? 本当? 動いてないやん」
船の出航はゆっくりだから、わかりづらいですよね。

 

出航2

さよなら、本州~ 和歌山港を無事に出航~!!

 

船内2

海の風が気持ちいいなあ~。前方に大きなタンカー船。何を積んでいるのかなあ・・・。

 

 

和歌山港から徳島港までの時間はおよそ2時間。その時間を有効に利用してミーティングの始まりです。
自己紹介から始まり、グループ内で役割決め(班長や副班長など)、グループ名やみんなで守る約束など、やることは盛りだくさんです。

 

話し合い(船内)

フェリーの中は広いので、みんなゆったりと話し合いができました。
A君:「みんなで守る約束は何がいいかなあ?」
B君:「リーダーの話は最後まで聞く!」
C君:「嫌なことは言わない! 他には・・・」
たくさん出ましたね。3つに絞れるかな?

 

話し合いが終わったら、やっと昼食です。みんなでわいわ食べるのは楽しいし、おいしいですね。

昼食

 A君:「ねえ、何の役割になったの?」
B君:「オレ? オレは伝達隊。A君は?」
A君:「僕は副班長!」

 

徳島に到着までの時間、少し休憩・・・。

ウノ

こんなひと時も、旅の楽しさですよね!

 

 

2時間かけてフェリーは徳島に到着。徳島駅から電車利用を計画していましたが、駅行きのバスが渋滞にはまり・・・。急遽バスでの移動になりました。旅にはこういう変更はつき物です。でも子ども達は柔軟に対応してくれました。ありがとう!

 

ようやく阿南国際海洋センターに到着。潮のにおいと海風が出迎えてくれました。
まずは入所式。施設での約束事を静かに聞きました。

入所式

説明してくれている人は阿南のマッチョリーダー。名前のとおり、器械体操が得意なリーダーです。

 

 

さあ、今日の夕食作りの始まりです。「火をつけて維持する」「米を洗い、ご飯を炊く」「野菜を切り、カレーを作る」の3つの役割にそれぞれ分かれて調理開始です。

野外炊事1

木の組み方もお助け帳を見ながら自分達でしました。何度か失敗をしても再度チャレンジして大きな火になりました。

 

野外料理2

こちらは野菜切り。キャンプ経験が多くなると安心して任せられますね。上手に切っています!

 

カレーの完成

見事! おいしいカレーライスの完成。自分達で食べられる量をつぎ、いただきまーす!

いただきます

コトコト煮込んだカレーライス、自分達で作ったから味は格別ですよね。みんないっぱいおかわりしていました。

 

食べた後は片付けもがあります。キャンプをたくさん経験しているとこういう片付けも率先して行ってくれます。それを見た初めての参加児は学んでいきます。普段の家でのお手伝いのきっかけになるといいですね。

 

さあ、夜のプログラムはキャンプファイヤーと花火です。一つの炎をみんなで囲んで、歌ったり、踊ったり。楽しかったですね。

花火

 

夜は宿舎で振り返りです。今日の出来事を振り返り、明日のスケジュールの読み合わせをしました。

振り返り

A君:「グループの約束はっと・・・、2つは守れたな」
   「一番楽しかったことはっと・・・、火付けができたこと!」

 キャンプ1日目終了。みんなぐっすり夢の中・・・。

 

 

キャンプ2日目、今日は海のプログラムが目白押しです。
朝の集いで体操をして体を目覚めさせます。これも安全を考えたプログラムです。

ラジオ体操

朝食を食べたらいざ海へ。今日の阿南の海も透き通っていてきれいでした。YMCAでは海の安全を徹底しています。みんなライフジャケットを着用して、バディの確認です。海では子ども達同士でも命を守り合います。

ライフジャケット

カヤックの操作の説明を聞いて、カヤックを海原に浮かべて出航!!

説明

カヤック1

海の底が透き通っています。気持ちよさそう!!

 

自由自在に操れるようになると、沖まで出られます。どっちが早いか、競争!?

カヤック2

 

午後はいよいよ無人島へ出発です。まずは泊まるためには何を持っていけばよいか、ミーティングをします。
A君:「テント!」
B君:「寝袋!」
色々な提案をしてくれました。さあ、その荷物を準備しましょう。

無人島準備

目指すはあそこに見える島(野々島)だよ!

無人島準備2

 

みんなはビッグカヌーに乗って出航! 大きなカヌーのため、息を合わせてこがないと進みません。「1・2 1・2:」 副船長の掛け声で力いっぱいこぎました。

ビッグカヌー1

島が近づいてきたぞ!! 進路変更なーし!! 全速前進!!

ビッグカヌー2

マッチョリーダーもエンジンボートで見守っていてくれます。

 

 無人島に到着したら、さっそくテント設営です。みんなハンマー片手に設営していきました。

テント設営

 

設営後は無人島でオーシャンスイムを楽しみ、気がつけば・・・

夕暮れ

 

今日の夜ご飯は本島も無人島も焼きそば作りです。野外料理2回目ということで慣れた手つきで調理できましたね。
無人島は机もないのでサーフボードを机代わりに、この夕日を眺めながら夕食をとりました。

 

夜のプログラムでは、無人島グループは1年後の自分へ手紙を書いて、無人島に残しました。本島グループは海ほたるのしかけをして真っ暗な海へ見に行きました。夜の海は波の音がすごく、真っ暗なので少し恐いイメージですが、水面できらきら光る海ほたるに子ども達は見入っていました。


キャンプ3日目、無人島の朝はとても早く朝日が昇ると同時に起床! 5時前・・・。 でも昨夜は9時に消灯したので子ども達はいたって元気。なんて健康的な生活でしょう。

さっそく朝食作り! カートンドッグをしました。

カートンドッグ1

カートンドッグ2

 火をつけてじ~っと待つこと5分くらい。牛乳パックが燃え尽きたらホットドッグの完成です。

 

ホットドッグ3

あつあつでおいしい~! ちょっと焦げてもそれも自然の調理法、目をつぶります。

 

無人島生活も終わり、本島へ移動。そして3日間お世話になった阿南ともお別れです。マッチョリーダーありがとう! 阿南の皆さん、色々ありがとう!!

 

3日間みんな頑張ったので、午後からはお楽しみタイムです。まずは徳島名物、徳島ラーメンを食べに行きました。
そして、阿波踊り会館でお土産を購入。

お土産

 キャンプに来ていないクラスの友達にもお土産を買っています。心優しい場面です。

 

あとは高速バスに揺られて大阪に到着。日焼けした顔はちょっぴりたくましく見えたのではないでしょうか。でも見かけだけではなく、家色々な経験を積み、一回りも二回りもたくましくなって帰ってきました。みなさん、お疲れ様でした。家でキャンプのことをたくさん話してくださいね。

 

 

2泊3日、子ども達がケガなく、安全に過ごせたこと、見守っていただけたこと、全てのことに感謝いたします。サポートクラスのキャンプはライフスキルを意識して行っています。2泊3日という限られた時間の中ではなかなか身につきませんが、自分の力を知る事、意思決定する事、チャレンジしてみる事、その他様々な経験ができます。その経験が学校や家、その他の場で少しでも生かされたらと願っています。 キャンプは大人も子どもも含め、何回チャレンジしても学びがあり、多くの「できた」を経験できます。自然の中だからこそできるプログラムをこれからも作っていきたいと思います。またのご参加をお待ちしています。