てくてくクラス
アルバイト探しで自己理解
中学生のあるクラスでは、プリントやゲームを通して自己理解について取り組んでいます。
今年度最後のクラスでは「アルバイト探しをしてみよう」と言うことで、実際にアルバイト情報雑誌から自分に合う仕事を探す練習をしました。
講師が「アルバイトを探すうえで大切なことは何?」と聞くと、「時給」「場所」「時間」「仕事内容」などがあがります。そこで、高校生になって携帯電話を持ったり、遊びに行くために必要なお金として1ヶ月に必要な金額をまず考えました。「1万円~3万円」という枠で声があがりました。
次のステップとして自分に合う仕事とそうでない仕事を考えました。合う仕事としては「同じ作業を繰り返すこと」「細かな作業」など、作業系が多く、合わない内容としては「接客」「重労働」「覚える事が多い仕事」などでした。
ある子は情報雑誌から「ドミノピザ」の配達を選んでいました。講師が「大丈夫?」と聞くと、「話す言葉も少ないし、地図を読むのが好きだから。おまけにそこの地理に詳しくなるでしょ!」と言いました。確かに話す言葉は「お待たせしました。○○ピザです。料金は△△です。ありがとうございました。」だね。なるほど・・・。ホールスタッフとかとは人と接する負担度が違うなぁ・・・。自分のことを少し理解した上での仕事探しができていました。すばらしい!!
このような課題でも自分の特性(長所や短所)に向き合うことができます。またリアリティがあるため、子ども達のモチベーションも高く、集中力も持続していました。進路や就労にむけて、自分を理解する事はすごく大切なスキルになります。時間をかけて次年度も取り組みましょうね。