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終業式Part2

終業式。生徒の多くが不登校経験者の表コミ生にとって、大変大きく価値のある1日。

1年生にとって、保護者の皆様にとって、表コミでの1年はどんな1年だったでしょうか。

この1年、生徒1人ひとり多くの歩みがありました。

はじめて友達ができた。友人の大切さ、温かさを知った生徒。

はじめて勉強が分かった。学ぶ楽しさ、分かる喜びを知った生徒。

はじめて学校行事に参加。不安に打ち勝ち参加した時の達成感を知った生徒。

他にもはじめてがたくさんだったこの1年。きっと楽しい!嬉しい!ことだけではなかったはずです。

しかし、決してそこから逃げることなく、1歩1歩歩みを進めてきました。

勉強でつまずいた時、学習の仕方を学びました。友人関係でつまずいた時、距離の取り方・コミュニケーションの取り方を学びました。自分と向き合い、何が得意で何が苦手かを知りました。苦しく、しんどい時、そこにも学びがありました。

そして、1年間の成長を称えふりかえる終業式を、1年生全員で迎えることができました。

最後のHRでは、「未来の樹」というワークを行いました。表コミに入学する前の自分を根に、今の自分を幹に、そして未来の自分を葉に例え、全員で想いを共有しました。根では、いじめ経験や不登校だった自分をふりかえり、幹では表コミで過ごした1年をふりかえります。自分をふりかえる作業は、大人でも難しいことです。そのふりかえりという作業を、表コミ生は1年間を通して何度も行います。自分がどんな取り組みをし、それによってどんな変化があったか。自分で自分の変化に気づきます。また、自分の変化とともにクラスメイトの変化についても一緒にふりかえりをし、自分だけでなく周りを見ることの大切さを学びます。中には、ふりかえりたくない過去もあることでしょう。しかしHRでは、この1年間で話せる関係・聞く関係を築き上げた生徒たちが、自分の気持ちを素直に言葉にし発表する姿がありました。

 

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そして、1年間の歩みを写真を見て再確認。4月6日、はじめて教室でプログラムを行ったオリエンテーションの時の集合写真。その10ヵ月後の2月5日、六甲オーバーナイトでの集合写真。1人ひとりの表情、姿勢、そしてクラス全体の雰囲気全てに変化が見られます。自分達の写真を見ながら、最後に1年後の自分に宛て手紙を書き、最後のHRを終えました。

1年間、共に歩めたことに感謝でいっぱいです。ありがとう!そして、これからもよろしくお願いします。