お知らせ

「生命を守る応急手当」表コミスタッフを講師派遣

応急手当 表コミスタッフを講師派遣しました

添乗員を対象とした社団法人全国旅行業協会の旅程管理研修が、先週天満研修センターでありました。その研修の一環として「応急手当」があり、表コミから講師を派遣いたしました。表コミの体育スタッフは応急手当普及員の資格を持ち、「生命を守る応急手当」として、今回指導を行いました。研修中の添乗員の皆さんは、実際に急なお客様の怪我・病気などに立ち会った時どうするかのイメージを持ちながら、真剣に取り組んでおられました。

 

皆さんは、応急手当が必要な場で、焦ってしまい何をしたら良いか分からなくなってしまったという経験はありませんか。どれだけ知識を学んでいても、実際の現場で行えなければ意味がありません。

私自身、旅行中に布団に祖母がつまずき、腕を骨折するというケガに遭遇したことがあります。年配者は我慢強いと聞いたことがありますが、祖母も必死に痛みをこらえ、ただただ歯を食いしばっていました。「どこが痛い?」「こうすると痛い?」と聞く私に、「大丈夫」と答えます。みんなが楽しみにしていた家族旅行。きっと祖母は、そんなみんなの気持ちを自分のケガで台無しにしたくなかったのでしょう。しかし、そんな祖母の気持ちを考える余裕は周りの私達にはなく、強い口調で「ちゃんと言ってくれないと分からない」と怒ってしまいました。段々と顔色が青白くなっていく祖母に簡単な応急手当を行い、本人が一番楽な姿勢で救急車を待ちました。そして、救急車で病院に向かう途中、酸素マスクをつけている祖母が私に「ありがとう」と小さな声で言いました。私は、応急手当ができて良かったという気持ちよりも、なんであの時怒ってしまったのだろうという気持ちでいっぱいになりました。応急手当はもちろんですが、一番大切なことは傷病者の横で声をかけ励まし続けることであると実感しました。

 

学校現場でも、けいれんや骨折などすぐに救急搬送が必要なものから、身近に起こりやすい鼻血やねんざなどその場での応急手当が必要なものまで、いつどんな形で起きるか分かりません。そのためにも、全てのスタッフが応急手当を学び、焦らず落ち着いて傷病者と向き合える学校でありたいと思います。