１２期生　成人祝福礼拝

１２期生の成人祝福礼拝を実施いたしました。

　成人祝福礼拝は、表コミが１０周年を迎える時に初めて実施しました。卒業生から「地元の成人式には行かないと決めている」という声を聞いたことがきっかけです。小学校・中学校での学校生活にいい思い出がなく、いじめやトラブルで苦しんだ経験のある表コミ生たちも多くいます。彼らが、表コミの仲間と共に、成人を祝える場を作りたいという想いから、成人祝福礼拝は始まりました。それ以来、毎年、地元の成人式に行ってからでも参加できるように、成人の日の午後に、表コミでの成人祝福礼拝を実施しています。

　感染症対策を徹底し、換気のために少し肌寒い会場でしたが、成人生代表の言葉に心が温まる、アットホームで幸せが感じられる礼拝でした。

　表コミで学んだことや、経験したことが、今の大学生活や専門学校生活に活かされていること。これからは、社会の責任を担う大人として、活躍していきたいこと。成人生の逞しく凛とした美しい姿と、頼もしい言葉に、心から感動しました。

　新成人のメッセージがとても素敵だったので、代表者２名にお願いすると掲載を快諾してくれました。２人の素敵な言葉を、ぜひお読みください。

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　本日は、このような温かい式典を開催していただきまして、誠にありがとうございます。

　また、新型コロナウイルス感染症が流行している状況の中、ご出席いただいたご来賓の皆様に新成人一同、深く御礼申し上げます。

　私はこれまでの20年間、色んな人に支えられ、影響を受けながら生きてきました。表コミもまた、今までにない影響を受けた場所でした。連携をとり、物語を繋ぐ演劇の授業。様々なボランティアの機会。沢山の話し合いの時間。これらは、人との向き合い方をより深く考えるきっかけとなりました。

　在学中は様々な葛藤もありました。話すことが苦手なこともあり、どうすれば言いたいことが的確に伝わるのか悩み、上手く話せず相手や友人を困らせてしまったこともありました。

　しかし表コミで人と接する中で、人の尊敬する所を見つけたり、人間関係トラブルが起きたりなど、様々な影響を受け、悩みは少しずつ変化しました。人と接することで受ける影響は、大きな力があると感じられました。目指すところに向けて努力できるようになったのも、先生方のサポート、そして表コミの皆が私の話に耳を傾けてくれたからだと思います。

　卒業後、私は大学へ進学し、音楽療法を学んでいます。音楽を使って、高齢者の方、障害や精神の病気がある方など、様々な人と関わります。大学でも表コミでの経験が生きていると実感しています。

　表コミにいる人は個性が強いです。だからこそ、自分らしさの発見や表現になり、またそれは相手らしさの発見に繋がりやすくなるのではないかと思います。それが表コミの良い所だとも、私は思っています。なので、表コミ生活を踏まえて、大学や音楽療法を受ける人、これから関わる人との中でも「らしさ」を大切にし、認め合える人間関係を築いていきたいです。

　私たちは、それぞれの立場は異なりますが、これからは一人の社会人として、今まで重ねてきた経験や気づきと、思いやりの心をもって社会に貢献していきたいと思います。本日はありがとうございました。

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　本日、私たち新成人の門出を祝う場を設けてくださり、ありがとうございます。新成人一同を代表し、心より感謝を申し上げます。本日より、私たちは正式に大人の仲間入りをすることになりました。これからは一人前の社会人であることを自覚し、それぞれが相応の覚悟を持って新しい道を歩んでいきます。

　私達１２期生が表コミから卒業して、早２年。皆様はどのようにお過ごしでしょうか。 いろいろと変わったこともあるでしょうけど、今日この場にまた集い、新しい門出を祝えることを嬉しく思います。

　さて、私事ですが、表コミに入学する前、学校というものを唯々しんどく感じる場所として認識していました。給食や少ないですが友人など、楽しいこともありました。しかし、それらは私に学校へ行くことを前向きにさせるものではなく、どうしても学校を好きになれませんでした。たまには楽しいことがあるが、基本的には退屈か苦痛のどちらかを味わう場所、それが私の認識でした。

　しかし表コミに入学して、しばらく経った頃、この認識が少し変わりました。別にとても仲の良い友人が出来たということもなく、学校をしんどいと感じることも変わりません。しかし色々なものをよりポジティブに感じることが出来る様になりました。

　登校中、天気が良いとそれだけで気分が良くなれました。暇を感じた時に、唯々歩き回る時も前より少し楽しくなりました。そして授業を楽しく感じるということが起きる様になりました。これも人とのコミュニケーションをほとんど取ろうと、しなかった私を受け入れてくださったクラスの皆、そして先生方のおかげだと感謝しています。

　私は現在、精神保健福祉士という職に就くことを目指して専門学校に通っています。

　そこではディスカッションが多くあったり、クラスメイトと協力して課題を発表したり、障がい者施設実習で、判断や意見を求められることが多くあります。これらの場面でも、表コミでの学びが助けになっています。今は、自分のペースで落ち着いて勉強出来ていますし、結構楽しく過ごしています。

　私自身、まだまだ未熟で、助けられてばかりですが、いつの日か、人の助けになれるような、何かを与えられる人に、なっていきたいと思います。

　本日はコロナ禍の中、このような皆で祝える式典を設けてくださり、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。

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あなたたち1人ひとりが、私たちの希望であり、今悩みや苦しみの中にいる、中学生や在校生の希望です。

集えなかった仲間も、成人おめでとう！

またいつでも表コミに遊びにきてくださいね。