19期生 初めての夏キャンプ!

入学して初めての宿泊行事。琵琶湖と高島の自然が一望できる「びわ湖青少年の家」で、クラスメイトと 1 泊 2 日のキャンプにチャレンジしました。

当日を迎えるまでに活動班で話し合いを重ね、役割を決めたり、みんなが安心して過ごせるためのルールを決めたりと事前準備も大忙し。初めての話し合いに四苦八苦しながらも、回を重ねるごとに相手の意見を尊重し、また自分の意見も伝える姿勢が見られ、「前より上手く話せた!」「メンバーのことを知れて安心した」など、前向きな声も聞かれました。同時に、着々と準備が進んでいく中、一人ひとりさまざまな不安を抱えていました。持ち物は何が必要か、施設はどんなところなのか、行きたくない気持ちとどう向き合うのか...。

入学して 3 ヶ月。学校生活に慣れてくると、少しずつ周りを見る余裕ができ、クラスメイトのことが気になり始める時期でした。「クラスメイトのことをもっと知りたい」「相手がどう思っているのか分からない」など人間関係の期待や悩みも抱えながら、キャンプに臨んだ人も多かったでしょう。

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各々ができる限りの準備をして迎えた当日。当初の天気予報を覆し、快晴の中の出発となりました。バスの中では、ボランティア委員が考えたクイズで大盛り上がり!琵琶湖が見えたタイミングで、カメラマンとして同行してくださったスーパーボランティア東野さんと「大波のように」を一緒に歌いました。

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到着後間もなく、湖上プログラムへ。"カッター"という 10名以上で動かす船に乗り、いざ出航!最初はバラバラだった櫂(かい)の動きも、息がぴったり合うとスイスイ気持ちよく進んでいきました。しかし、あいにくの雨で途中で引き返すことに...。予定調和を裏切るキャンプの洗礼をいきなり受け、悔しがる生徒たちでした。

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着替えた後、皆の想いが届いたのか、晴れ間が見えてきました。雨上がりで空気が澄み、湖に綺麗な夕日が映る中、次は野外炊飯にチャレンジです。料理をしたことがある人は率先して班に指示を出し、初めての人は自ら仕事を探して取り組んでいました。少し暇な時間が出来ても、誰一人放り出さず、「次何しよう?」「これ手伝おうか?」と声を掛け合い、美味しいカレーが完成。この野外炊飯で、19 期生の底力が存分に発揮されたように思います。手作りカレーを堪能した後は、キャンプファイヤーです。合言葉を燃え盛る炎に向けて叫んだり、「大波のように」を輪唱したり。キャンプでしか味わえない、かけがえのないひと時を過ごしました。

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最終日は、カヌーで琵琶湖探索をして、豊かな生態系に触れました。1 日目よりクラスメイトとの距離も縮まり、「カヌー支えるから乗って」「疲れてない?大丈夫?」などと自然と助け合う姿も見られました。1 日目の入所式で施設のスタッフが「この施設のルールはただ 1 つ。自分がしてもらって嬉しかったことを周りの人にもしましょう」と話してくれました。その言葉通り、相手のことを考えながら行動する姿があちこちで見られました。

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最後のプログラムでは、事前に決めた「このキャンプでチャレンジしたいこと」の振り返りと感想を、一人ひとりが発表しました。チャレンジできた人も、できなかったと振り返った人も、自分自身としっかり向き合えた時点で、今回の宿泊の目的は達成できたように思います。

「チャレンジ」に不安は付きもの。チャレンジしようと思う気持ちと、その姿を見守り応援してくれる仲間たちを、これからも大切にして欲しいです。