20期生 阿南キャンプ2025
20期生、2年生の宿泊行事は阿南への2泊3日のキャンプでした。いつも都会のど真ん中で勉強していますが、阿南は海と自然に囲まれた世界。ここでの3日間は生徒にとってとても大きな成長を与えてくれました。
準備段階からたくさんの話し合いを重ねて来ました。部屋班の話し合いでは、自分以外の人たちの希望を一つ一つ聞いて、みんなが納得できるグループ分けをしようとしてくれました。初の2泊で不安もたくさんある中でも人任せにならないように、「自分にはどんなことができるだろう」と役割分担をしてくれました。
そして、迎えた当日。長いバス移動の疲れの色も見え、天候も良くはなかったので、大事を取って室内のプログラムに。ゆったりとした時間を過ごしました。夜はキャンプファイヤー。室内でのファイヤーとなりましたが、たくさん盛り上がって、一体感を感じられる時間となりました。
二日目。まず初めの海洋プログラムはビッグカヌーでした。10名ほどのメンバーで力を合わせて無人島を目指します。最初はリズムが合わず、なかなか思う方向へ進みませんでしたが、だんだんと「いーち、にっ!」と自然と声が出てきて、スピードも上がってきました。無人島に着いた時の爽やかな顔が達成感を物語っていました。足の不自由な生徒が乗船するために、カヌーをみんなで持ち上げて方向を整えたり、岸辺ギリギリまで寄せたりと、クラスメイトのために労を厭わない姿勢には、表コミでの生活で深まった絆を感じました。
午後は個人でのカヤック。最初は様子見でゆっくり漕いでいましたが、だんだんと慣れてくると、さすが高校生、上手に行きたい方向へコントロールして海をスイスイ進みます。一度コツを掴むと上手なもので、転覆した教員を生徒が数名で助けるなんてこともありました。
2日目の夜はカウンシルファイヤーを行いました。落ち着いた雰囲気の中、「表コミに来て頑張ってきたこと、クラスメイトに伝えたいこと」をテーマに一人ひとり話をしていきました。表コミを選んだ理由や自分の胸の内、悩み事、クラスへの感謝など普段口にできていなかった様々な思いを伝え合う時間となりました。
3日目の朝ごはんはカートンドッグ。アルミホイルに包んだホットドッグを牛乳パックに入れて、火に入れます。自分たちで作った朝ご飯。生徒たちもご満悦の表情で食べていました。
このキャンプの一番の心配事は天候でした。1週間前からどの天気予報も、雨予報だらけ。海洋プログラムが行えるのか、不安は尽きませんでした。しかし、生徒たちの普段の行いを神様はみてくださっていたのか、海洋プログラムの時はちゃんと雨がやみ、むしろ熱中症の心配をしなくてもいいくらいの丁度よいコンディションで行うことができました。
行事でしか体験できないこと。この環境だから生まれた絆。この2泊3日を乗り越えたからこそ生まれる自信と成長。阿南から、仲間からもらったかけがえのないものを胸に、これからの学校生活を過ごしていってほしいです。


