3年生「自分たちで作りだした居心地のよさ」

 雨の中、3年生が中心となってチームを動かし、ミッションをやり遂げた表コミDAYが無事に終了しました。各チームのリーダーやサブリーダーは立候補で決めましたが、リーダーやサブリーダーという役割を担わなかった人も、当日の1・2年生への関わり方を見ていると、各自が先輩としての役割を果たしてくれたと感じます。秋の行事も過ぎ、気がつけばもうすぐで12月です。表コミ14期生の通常授業終了日まであっという間だなと思うと、少しあせってきます。

 ここ数日間、季節の変わり目から体調が芳しくない、次の進路先が決まっていないので焦っているなど、学校に来ていても、重たい気持ちを抱えながら過ごしている人もいます。1つのクラスにいながら、今まで以上に、1人ひとりが抱えている悩みは自分で解決しなければいけないことを痛感しているのではないでしょうか。だからこそ、ひとりで悶々とするのではなく、「この人といるとほっとする空間」が3年生には必要なのです。何かを解決してくれなくても、そばにいて一緒にご飯を食べてくれる、ゲームをして気分転換をしてくれるでも構いません。ふっと何気に相談した自分の話を「うん、うん」と聞いてくれるだけでいい、そんな存在が必要です。

 その一方で、次の進路先でうまくやれるんだろうかという新たな悩みも生じてきます。しかし、表コミに入ってもすぐに今のような人間関係を作り上げたのではないということを、3年生には今一度思い出してもらえればと思っています。生徒たちには表コミで、様々な葛藤を繰り返しながらも、クラスメイトのことを理解し、どうすればクラスメイトと居心地よく過ごせるか、工夫する力を身に着けてきました。

 「できれば、せめてあなたがたは、すべての人と平和に暮らしなさい」という聖書の言葉があります。この居心地の良さを経験できた人は、次の場所が最初は居心地が悪かったとしても、居心地よくしていく力があると信じています。

 11月末には、毎年お茶会でお世話になるワイズメンズクラブの方々との交流会を実施しました。いつもはワイズメンズクラブの方からお抹茶とお菓子が振舞われ、一服頂戴する良い機会となるのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で、通常通りではない交流会となりました。表コミDAYしかり、このワイズ企画もグループごとにわかれて話し合いをしました。意見を言う、相手の意見を受け入れるなど相互に納得のいく進め方が大変上手になりました。彼らから出てくるアイディアも素晴らしく、どうにかして活かせる方法はないかとこちらも学ぶことがたくさんあります。

 新型コロナウイルスの影響がこの先どう出てくるかは未知数です。しかし先のことはわからないのはいつの時代も同じなのでしょう。明日のことは思い煩うことなく、残された卒業までの毎日を大切に過ごしてほしいと14期生を見ていて思います。この「自分が作りだした居心地の良さ・やってみよう精神」は、将来上手くいかないときがもしあったとしても、「また頑張れる」という気持ちにさせてくれると信じています。

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▲12月のクリスマス礼拝の様子