4月全体礼拝「仕える人に」

 

4月28日、今年度初めての全体礼拝を大阪教会にて行いました。「全体礼拝」とは表コミ生全員が集まって心静かに祈り、神さまと向き合う時間です。月に一度土佐堀YMCAのチャペルで行いますが、新年度最初の礼拝やクリスマス礼拝は、大阪教会にて行います。

創設140年以上の歴史がある大阪教会という空間に一歩足を踏み入れると自然に普段とは違った気持ちになり、またどことなく落ち着けるような雰囲気も感じられ、日々の疲れを癒す時間にもなっています。

今回の礼拝では、表コミのチャプレン(※学校付きの牧師)でもある大阪教会岡村恒牧師から『仕える人に』という題でお話をいただき、大阪YMCAの年間聖句にもなっている以下の聖書箇所が読まれました。

 

マルコによる福音書 第9章35節

『イエスが座り、十二人を呼び寄せて言われた。「いちばん先になりたい者は、すべての人の後になり、すべての人に仕える者になりなさい。」』

 

お話の中で、イエスが最後の晩餐時に一人ひとりの足を洗ったというエピソードが紹介され、それは奴隷の役目であったと説明されました。

自らそうして“すべての人に仕える”のは、自分を大きく見せたり、小さく見られたりすることから自由になれる生き方であり、一人ひとり違っていても、人はそれぞれ比べようのない、かけがえのない存在であると感じられる生き方でした。その幸せと喜びを感じ、“いちばん先になる”ということを、イエスは弟子にお伝えになったそうです。

 

「自分を大きく見せたり、小さく見られたりすることから自由になれる生き方」という言葉がとても印象的でした。自分がより良くなるために、自分のためにこそ、他者のことを考えることが大切なのかもしれないと感じられた礼拝でした。

  礼拝後、1年生は初めての大阪教会について、歴史のある木造建築であることや、それにもかかわらず戦争では奇跡的に焼けずに残ったことなどを、岡村先生より教えていただきました。140年という時の中、様々な人達の想いが祈られた場所で、表コミ生も何かを感じ、心新たに過ごしていけたらと思う全体礼拝となりました。