平和について考える旅 ~広島平和学習(修学旅行)~
8月7日(月)~9日(水)に、3年生は広島平和学習(修学旅行)に行きました。生徒の振り返りと共に、写真をお届けします。
〇広島平和記念資料館、追悼平和祈念館を見学して
・平和記念資料館、追悼平和祈念館では、まず海外から来ている人がものすごく多いと
感じました。海外から見た広島は、海外の方の目にどう映るのかが気になり、その海外の
人たちを見ていると、目に涙を浮かべている人もいました。そして、資料館を訪れた人が
感想を書く紙があり、それを見てみると、小さい子の文字で「へいわだいすき!!」と
ありました。それを見たとき、なぜかすごく胸がしめつけられました。人が「平和」に
ついて考えることが重要なことなのだと思えました。
・資料館で見た資料から、今まで漠然と「大勢の人が死んだ」という認識でいたことが、
ひどく他人事すぎたんじゃないか、と思うようになりました。被害にあった人々が
どれほどの思いで生きようとしていたのかが、遺品からとても強く伝わってきました。
・追悼平和祈念館である1本の動画を観ました。原爆が落とされたときのきのこ雲や
被ばくされた方々の様子、その時の街並みが映し出されていて、それが強く印象に
残っています。建物は何もなくなり被ばく者は痛みに苦しんでいる様子を観て、
戦争は絶対にしてはいけないと改めて思いました。
・原爆は、二度と使ってはいけないと思いました。広島や長崎の悲劇を繰り返さない
ためにも、後世に伝えていく必要があると思いました。
〇広島女学院の生徒さんとの碑めぐり
・個々の碑に込められた意味や祈りを知ってから石碑を見たので、強く印象に残りました。
おそらく、日本に生きていてもこんなに詳しい意味を聞きながら碑をめぐることは
普通ないと思うので、とても貴重な経験になりました。
・終戦から72年が経ち、当時と全く違う街になった今でも、戦争を忘れさせない石碑が
身近にあることが、私が暮らしている所とは全く違うと思いました。
また、その石碑があることで、戦争でどんなことが起こったのか人々に知らせることが
できるので、広島がこれから先、都市化が進んでも残すべきだと思いました。
・日本人だけでなく外国の人も亡くなったという事実を知る事ができました。
また、原爆の投下場所に行ったこともがとても印象に残りました。
・広島には小学生の頃にも来ていて、いろいろ学んだつもりでいたけど、
自分が知らなかったこと、あまり理解していなかったことがあり、
高校生になった自分だから学べることが多かったと感じます。
〇被ばく者体験談を聞いて
・深く印象に残った言葉は、「悔いのない人生を生きることが大切だ」と
「生きる力を見つけることが学ぶこと」、そして「周りの人を大切にする」
です。これを聞いて、私は命の ありがたみを感じることができました。
原爆で人間が人間を殺したという事実を忘れてはいけないと思いました。
・最初に「人間は素晴らしい存在だ」と言っていたことに驚きました。
被ばくして両親も生活も失い、また被ばく前も戦時中の日本を見ていたにも関わらず、
そう断言できるのはそう信じているからだと思いました。言葉の影響の話も聞き、やはり
言葉の使い方には慎重になるべきだと改めて実感しました。
〇今回の広島平和学習で、平和について、広島/原爆について、自分の中に変化したことが
ありますか。過去、あるいは行く前の自分と比較しながら書いて下さい。
・原爆で亡くなった人たちの遺品を見て、そして増岡先生の話を聞いて、「死ね」や「殺す」
という言葉は、たとえ冗談でも言ってはいけないことを、改めて気づかされました。
この平和学習を通して、命の大切さを学んだ今、「死ね」や「殺す」は、相手の平和を
奪う言葉だということを知りました。そして、原爆で生きる権利を奪われた人々がもし
聞いたら、とても悲しむと思います。
・「もうたくさん学んだからいい」、じゃなくて、生きている間ずっと、一人の人間として
本当に忘れてはいけないことだと実感しました。
・これまでは自分の考えをあまり出さないことが平和につながると思っていましたが、
自分の考えを出したうえで、ベストなところで折り合いをつけることが大切だと
思いました。人に頼ってばかりでは先に進めないと思いました。
〇あなたにとって、「平和」とは、どういうことですか。
・争いがなく、誰もが相手の意見を尊重し合い、理解することが平和だと思います。
・そもそも「平和」を意識せず、まるで空気のように大事だけど、それが当たり前のように
ある世界。
・誰もが互いを傷つける理由がなくなり、人と自分の違いをみんなで受け入れ合い、
それぞれの人権と自由が守られること、そういう世界に向けて、みんなで進んで
いけること。
〇「できれば、せめてあなたがたはすべての人と平和に暮らしなさい」という
聖書の言葉に対して、今回の度を終えた今、これからの自分は日常生活の
中で、どんな思いで、どうやって人と、世界と関わっていきますか。
・今までと同じように、相手の考えを真っ向から否定することなく、まずは受け止めて、
そこから相手を攻撃せず、受け入れながら話していきたいです。
・一日一日を大切にして、感謝をして、人と関わっていきたい。
平和学習をして当たり前の生活をより大事にしようと思った。
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