北山 由真

表コミでのさまざまな出会いのおかげで、今の自分がここにいる

北山 由真

1.表コミに転編入しようと思った理由

コンプレックスをなしにして、もう一度高校生活をやり直せるかもと感じた

高校に入って一週間ほど経ったころ、遅刻をしてしまいました。その時の先生からの声かけ(今思えば私を心配してくれる言葉ですが)で、「今度からは絶対に遅刻できない」とプレッシャーを感じ、どんどん家を出る時間が早くなり、最後には学校に行くことができなくなってしまいました。
小学校、中学校と何度か不登校を経験していた当時の私にとって、高校に行けなくなったことはとてもショックな出来事でした。
家族は「行きたくないなら行かなくてよい」と私を受け止め、受け入れてくれていましたが、"学校に行っていない自分"は誰にも言いたくないほどのコンプレックスになりました。幼稚園から仲の良い親友にも"知られたら友達を辞められるかも"と思い、学校での出来事を想像して話すなど行っているとウソをついていました。

"学校に行っていない自分"を誰にも言いたくない一方で、「周りの友達のように学校に毎日行って、楽しい毎日を過ごしたい」という気持ちがありました。母と一緒に様々な高校(通信制など)を見学に行くなかで、表コミを知りました。表コミのHPの中に『在籍生の九割が不登校経験者です』とのキャッチコピー(当時)を見つけました。

"学校に行っていない自分"がコンプレックスだった私にとって、そのキャッチコピーは「コンプレックスをなしにして、もう一度高校生活をやり直せるかも」と感じ、表コミに入学を決めました。

2.表コミに転編入した時の自分の気持ち

「ここは絶対にやめられない」という気持ちが強かった

何度も学校行かなくなった経験があるため、「ここ(表コミ)は絶対にやめられない」という気持ちが強かったです。
また同級生よりも一歳年上(一年生から入りなおしたため)だったため、「うまく馴染めるかな」「みんな仲良くしてくれるかな」と不安な気持ちでした。今思えば、私自身が"一歳年上だし"と壁を作っていたのかもしれません...。
しかし表コミで過ごす日々の中で、グループワークなどを通して、少しずつクラスメイトと打ち解けることができました。。

北山 由真

3.実際に転編入して良かったこと

自分がコンプレックスではなくなった

自分と同じような過去を持つ仲間と出会い、日々を過ごす中で「学校に行っていなかった過去があるから、今の自分がいる。大切な思い出の一つ。」と思えるようになり、自分がコンプレックスではなくなったことです。
また、いつでも帰ってこれる(帰ってきたいと思える)場所ができたことです。

4.実際に転編入してイメージと違ったこと

「辞めたい」と思うこともあった

思っていた以上に色々な出来事(いいこともしんどいことも)があったことです。特に一年生の間は、クラスメイトとのいざこざやケンカなどで、学校に行っても泣いて過ごすこことも多かったです。そんな日々の中で、「辞めたい」と思うこともありました。
「辞めたい」と思いながらも辞めずにいたのは、いつでも側に先生やクラスメイトがいてくれたからです。そして何より、しんどいことよりも楽しいことの方が多かったからだと思います。

北山 由真

5.表コミで過ごして、今どんな気持ちか

表コミで経験したことや出会った人たちが、私の宝物

表コミに入学したからこそ、学校に行っていなかった期間や当時の自分を受け入れ、大切な思い出と思えるようになったのだと思います。一般的には失敗や間違いと思われていることも、失敗や間違えでは終わらず、それを経験として成長できる場所が表コミだと感じています。
そして何よりも、上辺ではなく心の深い場所でお互いを理解し、思い合うことのできる仲間に出合うことができました。
表コミで経験したことや出会った人たちが、私の宝物です。

6.転編入を悩んでいる高校生に伝えたいこと

あなたのペースや気持ちを大切にしてほしい

もしかすると、これを読んでくれているあなたはつらい日々を送っているかもしれません。学校を変わるというのは、学校を休む以上に勇気のいることかもしれません。きっと悩みも不安も沢山あることと思います。
表コミに入る前の私も、自分のことを好きになれず、不安で一杯で、つらい毎日を送っていました。でも今は自分のことが好きになり、笑顔で日々を過ごしています。(もちろん悩みやしんどい時期もありますが...立ち直るペースは速くなっています。)
だから、きっとあなたも大丈夫☆

ゆっくり無理せず、休憩も取りながら、あなたのペースや気持ちを大切にしてほしいです。
道は一つではありません。学校に行かない、学校を変わる、休む、休憩するのも道の一つです。
だから大丈夫。

7.表コミで得たことは何か

一生付き合える仲間

自分を受け入れ認め、好きになることができた。
帰りたいと思える、いつでも帰ることのできる場所。
一生付き合える仲間。