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11期生 六甲オーバーナイト

11期生のクラス目標は、「自分と相手(クラスメイト)を大切にすること」です。

 表コミ生活を送るうえで、抱える悩みも自ら相談に来ることができるようになり、毎日の登校や学習をコツコツと積み重ねてきた生徒たち。前期に比べ、その成長ぶりは目を見張るものがありました。「自分を少しずつ大切にできた今、次のステップである周りに目を向けること」その思いを大切に、‘相手’をキーワードとし、六甲オーバーナイトの準備を進めました。

 阿南キャンプ以来、二度目となる宿泊行事は、生徒たちの自主性に重きを置きます。部屋班決めの際はほとんどスタッフは介入せず、生徒自ら「みんなが気持ちよく納得のいく決定をするためにはどうした良いのか?」について真剣に考えました。中には相手の意見を尊重し、自ら他の班に移動する生徒の姿も。決して強制ではなく、相手を思いやる暖かい心からの姿勢には脱帽です。

 それらの事前準備も含め当日のプログラムには、全ての時間において自分と相手が繋がる時間を取り入れました。夜には、「願いの輪」というこの一年間を振り返り、自分を見つめつつ、次の歩みのための気持ちを共有する時間がありました。「どんな風に言えば自分の気持ちが伝わるだろうか…」自分のことを話すことはとても勇気が必要であるばかりか、信頼関係がなければ成り立たないことです。クラス全体で暖炉を囲み、一人ひとりが、自分の意志で、自分のタイミングで前に出て、クラスメイトに向けて自分の願いを言葉にします。語り手は緊張しながらもしっかりと、聞き手はそんなクラスメイトの姿に真剣に耳を傾け、自分と相手のことを考える大切な時間となりました。

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 二日目の最後のプログラムでは44人いれば44通りの個性があることを知るため、“自分”そして“自分が一緒に過ごしているクラスメイト”は自分にとってどんな存在なのかを改めて考えました。「自分らしさをもっている人」「ホッとできる人」など44項目が書かれたところに、クラスメイトのことを想いながら名前を入れていきます。クラスメイトが書いてくれた項目を見て、思いがけない自分の魅力に気付かされた生徒たちからは、驚きと喜びを感じました。クラスメイトへのメッセージの時間には、「みんな!!大好きだよ~!」という生徒の熱いメッセージに、クラスメイトからも大きな歓声が起こります。

 六甲オーバーナイトの2日間、沢山の笑顔と涙。仲間たちの強さや弱さ。自分を知り、相手を知る上で互いを大切にできる絆がまた一つ、つながりはじめました。このつながりを強いものとするために、二月末にはマダン劇に挑戦します。様々な葛藤の中で、感じる気持ちを大切にしてくれる11期生に感謝の日々です。

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【振り返り(生徒の感想より一部抜粋)】

・すごく楽しかった。もっと皆と一緒にいたかった。
・以前より皆のことを知れてよかったです。これからも頑張りたいです。
・大切な友達ができた。
・11期生はもっともっと成長できるクラスだと感じた。
・皆の笑顔がたくさん見られた!
・願いの輪では伝えたいことを話すことができた。みんなの願いが叶ったらいいなー☆
・みんな自分のペースで変わろうとしているのだなと感じた。
・最初はこのクラスでやっていけるのかなという不安があったけど、この六甲オーバーナイトと通してみんなの良いところを知れたし、みんなともっと仲良くなりたいと思った。みんな大好きです!
・みんながいてくれるから私がいます。ありがとう!

 

 

**** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科