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1年生阿南キャンプ

表コミ入学後初の宿泊行事「阿南キャンプ」。クラス一人ひとりが「つながる」ことを目指して出発しました。出発前は、いつもと違った環境に自分はついていけるのだろうかと不安に思う生徒、これから待ち受ける未知の世界にワクワクする生徒と様々でしたが、バスに乗り込む表情はそれぞれ何か決心した面持ちでした。

1日目到着後、初めての活動は生活班ごとに点数を競うアナリンピック(阿南+オリンピック)でした。心、技、体を使って出された課題をクリアするプログラムは、結果ではなくそれぞれが「楽しかった」という実感を持つことができ、表情が大変和らいでいたのが印象的です。

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夜に行ったキャンプファイヤーでは、パイレーツオブカリビアンのBGMと共にトーチをもった海賊に扮した阿南委員が入場し、薪に点火するセレモニーを行いました。緊張する中、最後まで立派にやり遂げた姿に拍手喝采です。ファイヤー中は普段は見せない先生の踊る姿や指名されたら皆の前でアクションを起こすクラスメイトに歓声が上がりました。バナナ星人の師匠が星空から見守る中踊った「バナナダンス」は、9期生たちの心を一つにしました。

2日目、初めての海洋プログラムは、みんなで力を合わせないと進まないジャンボカヌーからスタートしました。カヌーからは、船長が大きな声で指示を出し、クルーたちは1・2、1・2と掛け声を合わせて無人島を目指しました。島へ渡りきった後は、みんなで海へ入り遊びました。行く前は、海に入るなんて嫌だと叫んでいた生徒たちが、キラキラしたとびっきりの笑顔で遊んでいました。昼からは、一人乗りカヌー「カヤック」に挑戦。カヤックを操作するためにはバランス力を求められますが、徐々に慣れてくると上手にパドルを動かして前に進んでいました。そんな中、何度もひっくり返ってしまうカヤックもありましたが、最後まであきらめずに挑戦し、最後は上手に乗ることができ、自信に満ち溢れた笑顔が印象的でした。そして全員が乗ったカヤックが海のど真ん中できれいに「つながる」ことができ、歓声が上がりました。また単純に前に進むだけでなく、カヤックの上に立ったり、海へ落とし合いをして、スタッフも我を忘れて楽しみました。  

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夜のプログラムでは、ローソクの光のみが灯る部屋で一人ひとり気持ちを言葉にのせていきます。部屋の中には、緊張した空気が流れていましたが、自然と互いを認め合い受けとめ合う9期生同士の「つながり」がありました。終わった後の生徒からは、「表コミに入学した理由・・本当に1人ひとり違っていた」「自分だけが辛かったわけじゃないことがわかった」「自分もクラスみんなと仲の良いクラスにしたいと思いました」という感想が聞かれました。

YMCAキャンプは、自然の生活に適応する能力を養う、よい生活習慣を実践させる、健康や体力に自信を持つ、生活の工夫ができる、よき友人を見出す機会を与え、友情を深める方法を学ぶことを目的に行っていますが、そのことを達成し実感することで9期生はより「つながる」ことができたと思います。そして成し遂げた生徒、あたたかく送りだしてくださった保護者の方々に改めて敬意と感謝を表したいと思います。

 

***** 在籍生の7割が不登校経験者の学校 *****  

大阪YMCA国際専門学校高等課程 表現・コミュニケーション学科