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3年生総合学習でゲストティチャーを呼びました

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 「料理人になりたい。」

そんな希望も持っている生徒のために、また、職人にあこがれる3年生たちのために、一流ホテルの板前さん山本 紀和さんにお越し頂きました。

 

生徒の質問も受けながら、料理人の厳しさ、楽しさをお話下さいました。

料理人を志したきっかけは家庭で料理をしていた時に喜んで貰えたこと。そして、料理人だった叔父がナマコをさばく姿がかっこよかったから。高校卒業後、1年で調理師の免許を取得し、現在のホテルに就職。和食を選んだのは、日本人が毎日食べることができるのは、和食。やはり基礎にあるべきは和食だとの自論からです。高校時代はアルバイトで中華料理の調理場に立っており、かなりのレパートリーをお持ちだったそうです。

 

ホテルニ入ってすぐは包丁を握ることもできず、ごみ捨てや仕込みなどの毎日。一日8時間以上働くこともあり、立ちっぱなしの仕事なので、大変な仕事ですと。ここで生徒から「得意料理は?」との質問に「煮炊きが好き。筑前煮やひじきの煮物など、素朴な料理が得意」との回答でした。私は山本さんの料理を頂いたことがあるのですが、本当に優しい味のするあったかい料理を作って下さいます。ホテルの高級和食店なのでなかなか気軽には行けませんが、その味は心から幸せにしてくれるものでした。

 

料理人に必要な3つの事は、負けん気(他にもやり方があるのでは?もっといい方法はないか?と考えること)、我慢自信

そして、プロフェッショナルとは・・・自信責任

お客さんの口に入るものなので、自信のないものは出せない。出した料理の責任は自分で取ることが必要であると教えて下さいました。自己満足ではなく、相手のことを考えて最高のものを出すことを日々しているそうです。そして、社会のルールとして、挨拶、返事、姿勢が大切なことであり、後輩にはいつもこの3つを伝えているということでした。どんな仕事をしても、上司とコミュニケーションを取る方法はこの3つで、自分を印象づけないと、上司の目に止まることは難しい。と社会に出た時に大切なことも話して下さいました。人が集中できるのは30分ぐらいなので、気を張る時、抜く時のバランスが大切で、それが、仕事を続ける上では必要だということも教えて下さいました。

 

最後には、実演をして頂きました。自分の包丁を持参し、生徒に見せて下さいました。かつらむきや千切り、きゅうりで器を作ったりと鮮やかな包丁さばきに生徒は釘付けになっていました。

 

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お忙しい中、時間を作って下さった山本さん、本当にありがとうございました。